ポータブル電源の寿命|3000回は毎日使って約8年。月2回のキャンプなら、回数は使い切れない
ポータブル電源の「3000回」は、毎日使い切る人でも8年ちょっと持つ数字。
月2回のキャンプなら、回数を使い切る前に別の理由で買い替えることになる。
ポータブル電源の「3000回」は、毎日1回使い切る人でも8年ちょっと持つ数字だ。
月2回のキャンプで使う人なら、3000回に届くまでに100年以上かかる。
この記事では、メーカーの発表にある「サイクル寿命」の読み方を、掛け算と一緒に整理する。
僕はポータブル電源の寿命を自分で計測したわけではない。
ここに出てくる「3000回」は、メーカーが発売時に出した説明を報道が伝えたもので、掛け算は僕の計算だ。
「僕は〜と思う」と書いたところだけが、僕の意見になる。
サイクル寿命とは、満充電から空までを1回と数えた回数
サイクル寿命は、バッテリーを充電して使い切る流れを何回くりかえせるかを表す数字だ。
0%から100%まで充電して、100%から0%まで使うと1サイクル、という数え方が基本になる。
50%ぶん使って50%ぶん充電するのを2回やって、ようやく1サイクルと数えるのが一般的だ。
だから「3000回」は、3000回コンセントにつなぐという意味ではない。
容量の使い切りを3000回分積み上げる、という数字になる。
少しずつ減らして少しずつ足す使い方なら、1サイクルにはなかなか届かない。
メーカーが出している数字は「3000回」が目立つ
リン酸鉄リチウムイオン電池を使った機種で、3000回という数字が並ぶ。
家電Watchの発売記事では、EcoFlowのDELTA 2(1,024Wh)について「充放電の繰り返しは約3,000回。1日1回使用した場合でも約10年間使える」と書かれている。
電池の種類の違いは、ポータブル電源、容量の前に「電池の種類」を見てほしいで書いた。
Ankerの「521 Portable Power Station」を紹介したギズモード・ジャパンの記事では、リン酸鉄リチウムイオン電池の採用で、3,000回使用後も初期容量の80%以上を維持できるとされている。
同じ記事は、これを一般的なポータブル電源の約6倍の長寿命だと伝えている。
3000回という数字は1社の話ではなく、リン酸鉄の機種ではよく見る水準になっている。
3000回を年数に直すと、使い方で桁が変わる
回数のままだと実感がわかないので、使う頻度で割ってみる。
ここからは僕の計算で、1回の使用を1サイクルと数えた場合の目安だ。
- 毎日1サイクル:3000 ÷ 365 = 約8.2年
- 週に1回:3000 ÷ 52 = 約58年
- 月に2回(キャンプ):3000 ÷ 24 = 125年
毎日使い切る人でも8年ちょっとなので、キャンプや車中泊で月に数回使う人は、回数を使い切る前に別の理由で買い替えることになる。
電源を載せ替えたくなるとか、容量が足りなくなるとか、だ。
ひとつ気になるのは、先の発売記事の「1日1回で約10年」と、僕の掛け算の8.2年がそろわないことだ。
なぜずれるのかは、記事からは読み取れない。
なので僕は、年数の部分は条件つきの目安として読んで、回数と残りの容量のほうを見ることにしている。
「3000回」の後ろにある条件を読む
同じ3000回でも、後ろにつく条件でぜんぜん意味が変わる。
買う前に、仕様欄で次の3つを見たい。
- 何回か:500回なのか3000回なのか。電池の種類で桁が違う。
- 何%まで残るか:Ankerの説明は「初期容量の80%以上」。80%が基準の機種と、別の割合を基準にする機種を、同じ土俵で比べてはいけない。
- どんな条件の数字か:室温、充放電の速さ、放電の深さで結果は変わる。発売時の説明は、メーカーの試験条件の話だ。
3つめは、僕にはメーカーの試験条件を確かめる手段がない。
なのでこの数字は、他の機種と並べて比べるための物差しにはなっても、自分の手元の電源が何年持つかの保証にはならない、と思って読んでいる。
回数が尽きる前に気にしたいこと
月に数回しか使わない使い方だと、寿命を縮めるのは回数よりも置き方のほうだと僕は思う。
「3000回」は、あくまで正しく使って正しく置いた場合の数字だからだ。
- 使わない間の保管:ポータブル電源の保管|しばらく使わないと電源が入らなくなる
- 夏の車内など高温の場所:炎天下のポータブル電源が充電をやめるのは、壊れたのではなく自分を守っているから
- つなぎっぱなしの使い方:パススルー充電の注意点
- 容量の読み方:Whとは何か。ポータブル電源のスペックの読み方
まとめ
ポータブル電源の3000回は、毎日使い切って8年ちょっと、月2回のキャンプなら100年を超える。
回数の数字だけで機種を選ぶより、何%まで残るかという条件と、電池の種類を先に見る。
そのうえで、回数が尽きる前に問題になる保管と温度のほうに、気を配るほうが長持ちすると僕は思う。
出典
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