キャンプ用品で防災|地震・台風・大雪・猛暑・断水、災害別に使える道具と使ってはいけない道具
停電や断水の夜は、キャンプ道具がそのまま備えになります。地震・台風と大雨・大雪と寒波・猛暑の停電・断水の5つに分けて、使える道具とやってはいけないこと、停電で何日もつかの計算、わんことの同行避難の準備をまとめました。
PRストアのボタンと「探す」のリンクはアフィリエイトリンクです。「うちで使っている」と書いた商品は、実際に使っているものです。「あると便利」の商品は使ったことがなく、防災で使う条件とレビューを見て選んだ候補です。避難の判断は、住んでいる自治体と公的機関の情報を優先してください。
停電した夜、家の中でまず何を探しますか。
キャンプをしている人なら、答えの多くはもう押し入れにあると思います。
ランタン、寝袋、バーナー、クーラーボックス、ポータブル電源。
電気も水道もない場所で一晩過ごすための道具は、そのまま災害の夜を越すための道具になります。
ただ、地震と台風では困ることが違います。
キャンプ道具の中には、家の中で使うと命に関わるものもある。
このページでは、災害ごとに「使える道具」と「やってはいけないこと」を分けてまとめました。
01
地震
電気・水道・ガスがまとめて止まることがあります。
家が無事でも、余震が怖くて家の中で眠れない夜もあると思います。
困ること
- 停電で、夜が真っ暗になる
- 断水とガスの停止で、水と調理に困る
- 家の中にいられず、車で過ごすことになる
使えるキャンプ道具
- ヘッドライト両手が空くので、片付けや夜のトイレに。枕元に置いておく
- LEDランタン部屋全体を照らす明かり。火を使わないものを
- 寝袋・マット・コット床で寝る夜にも、車中泊避難にも
- ポータブル電源スマホの充電、照明、Wi-Fiルーター
- ウォータージャグ給水所で水を受け取って運ぶ
やってはいけないこと
- ガスのにおいがするときに、火を使ったり電気のスイッチを入れたりする
- ブレーカーを入れたまま家を離れる(電気が戻ったときの火災につながる)
- 家の中で炭火やガス・ガソリンのランタンを使う
キャンプ用品は防災グッズになるランタンの選び方寝袋の選び方コットの選び方
公的な情報:首相官邸「災害が起きる前にできること」
02
台風・大雨
来ることが前もって分かる災害です。
そのぶん、前日までの準備でいちばん差が出ます。
困ること
- 長い停電
- 車や道路の冠水
- 何日も外に出られない
前日までにやっておくこと
- ポータブル電源を満充電車のサブバッテリーも、自宅のコンセントから満タンに
- 外のキャンプ道具を片付けるタープやチェア、テーブルは強風で飛ばされると凶器になる
- 明かりの確認ランタンとヘッドライトの充電、予備の電池
- 保冷剤を凍らせておく停電したらクーラーボックスが冷蔵庫の代わりになる
やってはいけないこと
- 台風の最中にタープやテントを張る
- 低い場所や川の近くに車を置いたままにする
- 水に浸かった車の電装品やバッテリーに、乾いたように見えても電気を通す
うちの車は2026年の7月、雨の日にラゲッジが水浸しになり、サブバッテリーのまわりの電装品が全部だめになりました。
雨漏りでもこうなるので、冠水したらまず使えないと思ったほうがいいです。
サブバッテリーが水没した話クーラーボックスの選び方車中泊の電源システム全部
公的な情報:気象庁「キキクル(危険度分布)」
03
大雪・寒波
冬に停電すると、エアコンもファンヒーターも止まります。
いちばん危ないのは、寒さに耐えかねて家の中で火を使うことです。
困ること
- 暖房が止まる
- 雪で車が立ち往生する
- 夜の冷え込みで眠れない
使えるキャンプ道具
- 寝袋電気も燃料も使わない、いちばん安全な暖房
- マット・コット床から体を離すと、下からの冷えが違う
- 電気毛布+ポータブル電源部屋ではなく体の近くだけを温めると、電気が少なくて済む
- 車中泊の装備立ち往生や車中泊避難のときに
やってはいけないこと
- 家の中や車の中で、炭・焚き火台・薪ストーブ・屋外用ガスヒーターを使う
- 雪でマフラーがふさがった車で、エンジンをかけ続ける
- 閉め切った部屋でガスのランタンを灯す
燃料を燃やす道具は、一酸化炭素を出します。
色もにおいもないので、気づいたときには体が動かなくなっていることがあります。
冬キャンプの暖房(コタツの考え方)焚き火台は家の中で使わない寝袋の選び方
公的な情報:内閣府「防災情報のページ」
04
猛暑の停電
夏の停電でエアコンが止まると、熱中症の危険が一気に上がります。
毛皮を着ているわんこは、人よりも暑さに弱いです。
困ること
- エアコンが止まる
- 冷蔵庫が止まり、食べ物が傷む
- 夜も暑くて眠れない
使えるキャンプ道具
- ポータブル電源+扇風機・サーキュレーターエアコンよりずっと少ない電気で風を回せる
- クーラーボックスと保冷剤傷みやすいものだけ移して、冷蔵庫を開ける回数を減らす
- ポータブルエアコン(車)車で過ごすときに。うちのWAVE 3は、体感で外気温から5℃ほど下がるくらい
やってはいけないこと
- 閉め切った車にわんこを残す
- のどが渇く前の水分補給を後回しにする
うちで使っているポータブルエアコン(車)
-

EcoFlow WAVE 3(ダクトをコタツ暖房に流用)
活躍した夜の記録を読む
車中泊の電源システム全部(WAVE 3)クーラーボックスの選び方
公的な情報:厚生労働省「熱中症予防のための情報・資料サイト」
05
断水
水が止まると、飲み水だけでなくトイレと手洗いに困ります。
首相官邸の備えの目安は、飲み水が1人1日3リットルを3日分。大きな災害では1週間分が望ましいとされています。
困ること
- 飲み水と料理の水
- トイレが流せない
- 手洗いと歯みがき
使えるキャンプ道具
- ウォータージャグ・ポリタンク給水所で水を受け取る容器に。蛇口付きなら家でそのまま使える
- CB缶のバーナーお湯さえ沸かせれば、アルファ米やレトルトで食事になる。家の中では家庭用カセットコンロを使い、燃料だけ共通にしておく
やってはいけないこと
- 持ち上げられないほど大きな容器1つで給水に行く(2つに分けたほうが運べる)
- トイレが流せるか分からないうちに、無理に水を流す
うちで使っているウォータージャグ
-

ジミニータンク(ウォータージャグ)
購入時のレビューを読む
公的な情報:首相官邸「災害が起きる前にできること」
停電したら、ポータブル電源で何日もつか
スマホの充電、Wi-Fiルーター、LEDランタン、ポータブル冷蔵庫を1日使う想定を、最初に入れてあります。
家の状況に合わせて、電化製品と時間を変えてみてください。
数字はどれも公称の消費電力から出した計算の目安で、測った記録ではありません。
家庭用の冷蔵庫はキャンプ用よりずっと電気を食い、動き出す瞬間に大きな電力がかかります。つなぐなら、定格出力にも余裕のある機種を選んでください。
わんこと一緒に避難する
うちにはロングコートチワワのまる子がいます。
何かあったとき、まる子を置いて避難するという選択肢は、うちにはありません。
わんこと暮らしている人の多くは、同じ気持ちではないでしょうか。
「同行避難」と「同伴避難」は違う
環境省のガイドラインでは、ペットと一緒に安全な場所まで避難することを「同行避難」と呼んでいます。
避難所の中で一緒に過ごせるかどうかは、避難所ごとの決まりによります。
だからこそ、わんこのいる家では車中泊避難が現実的な選択肢になることが多いと思います。
わんこの持ち出しリスト
- フードと水、食器(多めに)
- リードと首輪、迷子札
- ケージやキャリー(普段から慣らしておく)
- ペットシーツ、うんち袋
- 常備薬とワクチン接種の記録
- わんこの写真(はぐれたときの捜索用)
普段からキャンプや車中泊でわんこを外に連れ出していると、知らない場所で過ごすことそのものが練習になります。
夏の車は、わんこにとって本当に危ない場所です。
うちがポータブルエアコンを積んだのも、まる子を暑い車に残すのが怖かったからでした。
わんこと車中泊するための車選びペット可の車中泊・休憩スポットRVパーク一覧
公的な情報:環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」
キャンプ道具だけでは足りないもの
- 飲み水と食料の備蓄(キャンプの食材は数日分しかない)
- 携帯トイレ(断水するとトイレが流せない)
- 常備薬と、お薬手帳のコピー
- 電池や手回しで聞けるラジオ
とくに携帯トイレは、キャンプ道具の延長ではまずそろいません。
別に用意しておいたほうがいいと思います。
よくある質問
キャンプ用のバーナーを家の中で使ってもいいですか。
キャンプ用の小型バーナーは、屋外で使う前提のものが多いです。
家の中では家庭用のカセットコンロを使い、燃料をCB缶で共通にしておくのがおすすめです。
どちらを使うときも、換気は忘れないでください。
避難所でテントは使えますか。
避難所ごとの決まりによります。
住んでいる自治体の避難所のルールを、前もって確認しておくと安心です。
ポータブル電源は何Whあればいいですか。
使う電化製品と日数で大きく変わります。
スマホと照明くらいなら小さな容量でも足りますが、冷蔵庫を動かすなら大きめが必要です。
上の計算ツールで、家の使い方に近い条件を入れてみてください。
車中泊避難で気をつけることは何ですか。
ひとつはエコノミークラス症候群です。
シートをフラットにして脚を伸ばして寝る、こまめに水を飲む、ときどき外を歩く。
もうひとつは一酸化炭素です。
雪でマフラーがふさがった車でエンジンをかけ続けると、排気ガスが車内に入り込みます。
























