ヴォクシー車中泊の電源システム全部|400Ahサブバッテリーとポタ電3台
車中泊で一番お金がかかったのは、テントでも寝袋でもなく電源でした。
サブバッテリー400Ahとポータブル電源3台で10,000Whを超える構成の中身と、実際に起きた故障や水没まで、包み隠さず書きます。
車中泊で一番お金がかかったのは、テントでも寝袋でもなく電源でした。
今うちのヴォクシーには、サブバッテリーとポータブル電源を合わせて10,000Whを超える電気が積んであります。
そこまで積む必要があったのかと聞かれると、正直やりすぎた部分もあると思う。
ただ、真夏のサービスエリアでまる子を車に残しても平気でいられるのは、この電源があるからです。
この記事では、実際に組んだ構成と、使ってみて分かったこと、そして派手に壊れた話までまとめて書きます。
そもそも、なぜヴォクシーにしたのか
2024年の12月に、まる子の調子が悪くなりました。
これから先のことを考えたときに、それまで乗っていたN-BOXでは狭いなと思ったんです。
病院に通うにしても、旅行に連れて行くにしても、横になれるスペースがほしい。
それで2025年の1月末に、80系のヴォクシー煌3に乗り換えました。
駆動方式はFFです。
雪国育ちなので4WDにも未練はあったのですが、今の生活で雪道を走る機会がほとんどないので割り切りました。
サブバッテリーはスペアタイヤスペースに積んだ
まる子の体調が落ち着いてきた頃、思い切ってサブバッテリーとダウンライトを組みました。
選んだのはLiTimeの12V 400Ahのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーです。
容量にすると5.12kWhくらい。
置き場所はスペアタイヤスペースにしました。
ラゲッジの床下なので荷室が潰れませんし、重量物を低い位置に積めるので重心の面でも都合がいい。
リン酸鉄リチウム(LiFePO4)にしたのは、鉛バッテリーより軽くてサイクル寿命が長いからです。
車に積みっぱなしにして毎週のように充放電を繰り返す使い方だと、この差はかなり効いてきます。
正直に書くと、ここは400Ahではなく460Ahにしておけばよかったと今でも思っています。
同じシリーズで容量だけ上げられるモデルがあるので、これから組む方は最初から上を検討する価値があると思う。
走行充電は40A設定でも、実測は20Aだった
走行中にエンジンの発電でサブバッテリーを充電する、DC-DC走行充電器も入れています。
最初は60Aで組んでいましたが、後述する事故のあと40Aに落としました。
ここで分かったことがひとつ。
40Aの設定にしても、実測では20A程度しか流れていません。
充電器の性能というより、車両側のオルタネーターの発電能力が頭打ちになっている可能性が高いと見ています。
カタログの数字をそのまま信じて容量を計算すると、想定より充電が遅くて困ることになりそうです。
インバーターは12V 2000Wの純正弦波。
瞬間出力は4000Wまで対応するので、電子レンジやドライヤーのような立ち上がりに電気を食う家電も動きます。
純正弦波を選んだのは、精密機器やモーター系で波形起因のトラブルを避けたかったからです。
外部電源は15Aで引けるようにしてあります。
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LiTime 12V 40A DC-DC 走行充電器 バッテリーチャージャー MPPT内蔵
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LiTime 12V 2000W 純正弦波インバーター 4000W瞬間出力
組み直した設計を読む -

LiTime 14.6V20A リン酸鉄リチウムイオンバッテリー充電器(AC-DC)
故障・修理の記録を読む
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ポータブル電源は3台。合わせて10,000Whを超える
サブバッテリーとは別に、ポータブル電源も3台使っています。
最初に買ったのはCalmMaxの710でした。
ただ、これだけだと明らかに容量が足りない。
それでEvopowの1500Whを買い足しました。
このEvopowは、前のキャンプで冷蔵庫をほぼ2日つけっぱなしにしても70%しか減らなかった記録があります。
重さは12.6kg。
安いのはいいんですが、とにかく重いのと、充電が遅いのが弱点です。
そして2025年の9月に、ずっと欲しかったEcoFlowのDELTA 2 Maxを手に入れました。
EcoFlowはクラウドファンディングをやっていた頃から気になっていて、やっと買えたという感じ。
使ってみて一番驚いたのは充電の速さです。
ここは他社と比べて明確に違う。
この3台とサブバッテリーを合わせると、うちの車が持ち歩いている電気は10,000Whを超えます。
夏の車中泊は、ポータブルエアコンが必要だった
同じタイミングでEcoFlowのWAVE 3というポータブルエアコンも入れました。
目的はまる子です。
夏の車内にわんこを残すのが、どうしても怖かった。
実際に使った感想を正直に書くと、外気温が35℃を超えるような日に「涼しい」と言えるほどは冷えません。
体感で外気温マイナス5℃くらいまでが現実的なところです。
それでも、真夏のサービスエリアで買い物をしている間、車内が危険な温度にならないというのは大きい。
アプリで車内の温度が確認できるのも安心材料になっています。
お盆に帰省したときは、船に乗っている間もポータブル冷蔵庫を動かし続けられました。
フェリーの車両甲板は乗船中に立ち入れないので、電源が自立していないとこれができない。
「AC入力低電圧」のエラーが止まらなかった話
導入してすぐ、WAVE 3で問題が起きました。
車中泊中に「AC入力低電圧」というエラーが頻発して、車内の温度が全然下がらないんです。
たまに「高圧保護」も出ましたが、ほとんどは入力低電圧のほうでした。
電源は15Aの外部入力から取っていたので、容量が足りないとは考えにくい。
除湿にしてみたり自動運転にしてみたり、設定をひと通り試しましたが解決しませんでした。
最終的に効いたのは、本体を車内から車外へ出すことでした。
車外に設置し直したら、おやすみモードでも快適に眠れるくらい車内が冷えるようになりました。
推測ですが、車内設置だと吸気と排気のダクトが近すぎて、排気の熱をそのまま吸い込んでいたのではないかと思っています。
エラー自体が根本的に消えたわけではないので、そこは今も検証を続けているところです。
同じ症状で困っている人がいたら、まず設置場所を疑ってみてほしい。
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EcoFlow WAVE 3(ダクトをコタツ暖房に流用)
活躍した夜の記録を読む
外部充電器が壊れていたことに、しばらく気づかなかった
車中泊旅の途中で、サブバッテリーが外部充電から充電されていないことに気づきました。
外部充電を繋いでもスタンバイランプが点かない。
ただ、外部充電から家電を使うことはできている。
厄介だったのは、いつからこの状態だったのか分からなかったことです。
普段は走行充電だけですぐ満充電になってしまうので、外部充電を使う場面がそもそも無かった。
つまり壊れていても気づけない構成になっていたわけです。
取り付けてもらった方経由でメーカーに送ったところ、原因は基盤の不良でした。
修理から戻ってきたあと、キャンプ場でDELTA 2 Maxから給電してテストしたら、40A近く充電されているのを確認できました。
電源系は「使わない機能ほど壊れていても気づかない」というのが、このとき学んだことです。
そして、サブバッテリーが水没した
2026年の7月、雨の日にラゲッジスペースを開けたら床一面が濡れていました。
ウェザーストリップからの浸水を疑っていますが、正直まだ確定できていません。
バッテリー本体は無事だったものの、インバーターも走行充電器も配線もすべて駄目になりました。
組み直すにあたって、構成は少しダウングレードしています。
走行充電器は60Aから40Aへ、AC-DC充電器は40Aから20Aへ。
壊れたときに単体で交換できることを優先した結果です。
今は水漏れセンサーを置いて、次に雨が降ったときの様子を見ています。
車に電気を積むということは、こういう事故もセットで引き受けるということなんだと思う。
冬はポータブルFFヒーターを足した
年末に中華製のポータブルFFヒーターを買いました。
届いてすぐ分解して点検してから使っています。
ヴォクシーの車内で使うと、一番弱い設定でも暑くなるくらい効きます。
燃料を燃やして熱を作るので、電気式のヒーターと違ってバッテリーをほとんど食わないのが利点です。
気になるのは燃料ポンプの音。
カチカチという音が一定間隔で鳴るので、静かな場所だと気になる人はいると思います。
今は後部ドアの隙間から排気していますが、そのうちきちんと取り回しを作りたいところです。
あわせて天井の遮音と断熱もやりました。
これは夏も冬も効きます。
これから車中泊の電源を考える人へ
ここまで読んで「そこまでやるのか」と思った方も多いと思います。
実際、ここまで必要な人は少ないでしょう。
ポータブル電源1台で足りる使い方なら、それが一番手軽で安全です。
サブバッテリーを組むかどうかの分かれ目は、たぶん「エアコンや冷蔵庫を長時間動かしたいか」だと思う。
スマホの充電と照明くらいなら、700Whでも十分足ります。
夏にわんこを乗せる、冷蔵庫を回す、車で仕事をする。
このあたりが入ってくると、一気に必要な容量が跳ね上がります。
僕の場合はまる子がいたので、迷わずそちら側に振り切りました。
電源が整うと、行ける場所と泊まれる時間が変わります。
RVパークで仕事をしながら連泊する、みたいなことも普通にできるようになりました。
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電源が使えるRVパークなら、ここまで積まなくても快適に過ごせます。


