キャンプのノロウイルス対策|アルコールは手洗いの代わりにならない。コック付きの水タンクで流水を作る
ノロウイルスは11月ごろから増え、12〜1月がピーク。
厚生労働省のQ&Aでは、アルコールの手指消毒は石けんと流水の手洗いの代わりにならない。
キャンプでの手洗い・二枚貝の加熱・吐いたときの片づけを整理した。
キャンプでのノロウイルス対策は、アルコールのジェルではなく、石けんと流れる水で手を洗うことが中心になる。
厚生労働省のQ&Aには、消毒用エタノールでの手指消毒は、石けんと流水の手洗いの代わりにはならない、とはっきり書かれている。
水道が遠いサイトでも、コック付きの水タンクが1つあれば流水は作れる。
ノロウイルスは11月ごろから増え始め、12月から1月がピークになる傾向がある。
これからの冬キャンプは、ちょうどその時期に重なる。
この記事では、厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」に沿って、キャンプで気をつけるところを整理する。
「僕は〜と思う」と書いたところだけが、僕の意見になる。
ノロウイルスで起きること
Q&Aによると、感染してから発症するまでは24〜48時間。
主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、熱は軽いことが多い。
ふつうは1〜2日続いて治まるが、感染しても症状が出ない人や、風邪のような軽い症状で終わる人もいる。
うつり方は、ほとんどが口から入る経路だ。
便や吐いたものから手を介してうつる、人から人へしぶきでうつる、食品を扱う人を通してうつる、十分に加熱していない二枚貝を食べる、といった経路が挙げられている。
少ないウイルスの量で感染する、とも書かれている。
アルコールのジェルだけでは足りない
キャンプではつい、アルコールのジェルで手をこすって済ませたくなる。
でもQ&Aには、消毒用エタノールは石けんと流水の手洗いの代わりにはならず、すぐに手を洗えないときの補助として使う、という位置づけで書かれている。
ノロウイルスを確実に働かなくする方法として挙がっているのは、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸水、加熱だ。
石けんそのものにも、ノロウイルスを直接退治する力はない。
それでも石けんをよく泡立てて洗うと、ウイルスが手から剥がれやすくなる。
剥がれたものを流水で洗い流すところまでで、ひとつの手洗いになる、と僕は理解している。
流れる水は、コック付きのタンクで作る
Q&Aの手洗いの手順は、爪を短く切り、指輪などを外し、石けんを十分に泡立てて洗い、温水の流水で十分にすすぐ、というものだ。
キャンプで難しいのは、最後の「流水で十分にすすぐ」だと思う。
洗面器にためた水で手をすすぐと、落としたものを同じ水に戻すことになる。
そこで、蛇口のコックが付いた水タンクをテーブルの端に置いて、手洗い専用にするのがいいと思う。
コックをひねれば水が出続けるので、両手を使って洗える。
石けんは、泡で出てくるポンプのボトルに入れておくと、冷たい手でもすぐに泡が立つ。
冬は、沸かしたお湯を少し足してぬるくしておくと、すすぎを途中で切り上げずに済む。
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手を洗うタイミング
キャンプで手を洗う場面は、トイレのあと、料理を始める前、生の肉や魚を触ったあと、食べる前の4つに決めておくと迷わないと思う。
Q&Aでも、便や吐いたものから手を介してうつる経路がいちばん先に挙がっている。
共用のトイレを使ったあとは、サイトに戻ってから料理に触る前に、もう一度洗っておきたい。
二枚貝は、中心まで85〜90℃で90秒以上
冬のキャンプでは、牡蠣やあさりを焼いたり、鍋に入れたりする機会が増える。
Q&Aには、ノロウイルスの汚染のおそれがある二枚貝などは、中心部が85〜90℃で90秒以上の加熱が望まれる、とある。
網の上で殻が開いたところですぐ食べると、中まで届いていないことがある。
焼き牡蠣の加熱時間は、別の記事にまとめた。
まな板や包丁などの調理器具は、熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効とされている。
キャンプなら、鍋でお湯を沸かして、貝を扱った道具にかけてから片づける形になると思う。
誰かが吐いたときの片づけ方
Q&Aには、吐いたものを片づけるときの手順が書かれている。
使い捨てのエプロン、マスク、手袋を着けて、ペーパータオルなどで静かに拭き取る。
そのあと、塩素濃度約200ppmの次亜塩素酸ナトリウムで浸すように拭き、最後に水拭きをする。
拭き取ったものはビニール袋に入れて口を閉じ、そのとき塩素濃度約1,000ppmの次亜塩素酸ナトリウムを入れておくのが望ましい、ともある。
家庭用の塩素系漂白剤でも代用できると書かれているので、薄め方は製品の表示に従う。
乾くとウイルスが空中に舞いやすくなるので、乾く前に片づけて、換気もする。
キャンプ場で慌てないように、使い捨て手袋、マスク、ペーパータオル、ビニール袋、塩素系漂白剤を1つの袋にまとめて車に積んでおくといいと思う。
テントの床やシートが汚れたときに、これがあるかないかで、その夜の過ごし方が変わると思う。
治ったばかりの人は、料理当番を外す
Q&Aには、下痢などの症状がなくなっても、ふつうは1週間ほど、長いときは1か月ほど、便にウイルスが出続けることがある、とある。
だから、直前に胃腸炎になった人がいるときは、その人に料理を任せないほうがいいと僕は思う。
本人は治ったつもりでも、手から食べものに移ることがあるからだ。
まとめ
キャンプのノロウイルス対策は、石けんを泡立てて、流れる水ですすぐ手洗いが中心になる。
アルコールのジェルは、すぐに洗えないときの補助として使う。
二枚貝は中まで火を通し、吐いたときの片づけ道具は車に1袋まとめておくと、冬のキャンプで慌てずに済むと僕は思う。
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