焚き火グローブの選び方|軍手は使わず、長さはショートかロング、素材はアラミドか革で決める
薪を足す手を、軍手のままにしていないか。
滑り止めの樹脂が付いた軍手は、熱で溶けて手に絡むことがある。
長さ・素材・サイズの三つで、焚き火のグローブを選ぶ。
焚き火の季節が来ると、薪を足す手のことを考える。
素手でやると熱いし、軍手では心もとない。
かといって、耐熱グローブは種類が多くて、何を見て選べばいいのか分かりにくい。
先に結論を書いておく。
焚き火のグローブは、軍手を代わりにせず、長さと素材と手へのなじみの三つで選ぶ。
長さは、薪を足す程度ならショート、火の中に手を入れるならロング。
素材は、軽さならアラミド繊維、丈夫さと風合いなら革。
- 軍手は耐熱性が低い。滑り止めの樹脂が付いたものは、熱で溶けて手に絡む危険がある
- 主な素材は「アラミド繊維」と「革(牛革・豚革)」。綿は燃え移りやすい
- 長さは「ショート(手首まで)」か「ロング(肘近くまで)」。作業の中身で決める
- 手に合わないグローブは、指が動かず、着脱も面倒になる。サイズとフィット感は耐熱性と同じくらい大事
焚き火のグローブに軍手を使わないほうがいい理由
BE-PALの解説は、軍手は耐熱性が低いのでおすすめできない、としている。
熱くなったダッチオーブンなどを持つと、軍手の生地そのものが熱で焼けてしまうことがあるからだ。
さらに、滑り止めの樹脂が付いたタイプは危ない。
熱で溶けた樹脂と生地が手に絡み付き、ひどいやけどになる可能性がある、という。
hinataの解説も同じ向きで、ほとんどの軍手は綿でできていて、綿は燃え移りやすい素材だとしている。
軍手は、薪を運ぶとき、ささくれや汚れから手を守るのには向いている。
でも、火に近い作業は、別の道具の仕事だ。
道具の役割を分けておくと、事故を避けやすい。
薪を運ぶ手袋と、火を扱う手袋は、別にしておくのが安全だと僕は思う。
焚き火グローブの素材|アラミド繊維と革はどう違うか
焚き火用の耐熱グローブには、主に二つの素材が使われている。
アラミド繊維
BE-PALは、アラミド繊維は消防服や宇宙飛行士の服にも採用されるほど耐熱温度が高い素材で、軽くて扱いやすい、と説明している。
キャンプでは動きが多いので、軽さは意外と効く。
慣れないうちは、軽いほうが指先の感覚を失いにくい。
革(牛革・豚革)
牛革は、BE-PALによると耐久性が高く、長く使える素材で、使い込むほどに風合いが出る。
hinataの解説では、牛革は耐熱性に優れ、丈夫で穴が開きにくい。
一方の豚革は柔らかく、初めてでも手を動かしやすいし、水に濡れても硬くなりにくい。
ただし生地がやや薄いので、熱の伝わりが速い、とある。
革は、洗い方にも注意がいる。
hinataは、革製品を水で洗うと硬くなったり、表面の油分が抜けてひび割れたりする可能性がある、と書いている。
長く使うつもりなら、水洗いを前提にしないほうがいい。
素材の違いを一覧にすると
- アラミド繊維:耐熱性が高く、軽い。動きやすい
- 牛革:丈夫で長持ち。風合いが出る。水洗いは向かない
- 豚革:柔らかく動かしやすい。生地が薄く、熱の伝わりは速い
- 綿:燃え移りやすい。焚き火の火に近い作業には向かない
ショートかロングか|長さは作業で決める
BE-PALとhinataは、どちらも長さを「ショート」と「ロング」の二つに分けている。
ショートは、手首までの長さ。軍手くらいの感覚で、手も指も動かしやすい。
ポケットにも入るので、キャンプ全般で使いやすい。
ロングは、肘の近くまである。
炎が弾けたり、火の粉が飛んだりする場面でも、腕まで守れる。
作業のしやすさは、ショートより少し落ちる。
その代わり、火の中に直接手を入れて調整する、焼き芋のように火の中で調理する、といった場面で活きる。
どちらが上、という話ではない。
僕の整理では、薪を足す、トングを持つ、ダッチオーブンを動かすならショート。
火の中に手を入れる作業が多いなら、ロング。
迷うなら、まずショートを1組持っておくといい。
サイズとフィット感で、使うか使わないかが決まる
BE-PALは、大きすぎると指を動かしにくく、重すぎると動作がしにくい、と書いている。
小さすぎると着脱がしにくく、窮屈になる。
キャンプでは、グローブを着けたり外したりする機会が多いので、着脱が気楽にできるフィット感が大事だという。
耐熱性が高くても、はめるのが面倒だと、結局素手で作業してしまう。
そこが落とし穴だと思う。
ネットで買うなら、サイズ表の手のひらの周りを、自分の手で測ってから注文したほうがいい。
耐熱温度の表示は、どう読むか
楽天の商品ページを見ていると、「耐熱800度」「800℃対応」と書かれた商品が目につく。
hinataの解説は、耐熱温度は商品ごとに違い、高耐久の製品では800℃を超えるものもある、としている。
ここは僕の注意点だけれど、この数字は、火に直接触れたときの安全を約束するものではない。
hinataも、直接火に触れるわけではないが、ダッチオーブンやクッカーのように高温になる物をつかむときに耐熱温度が重要になる、と書いている。
何をどう測った数字かは、商品によって違う。
数字だけで選ばず、素材、構造(二重・三重になっているか)、長さと合わせて見たほうがいい。
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焚き火まわりの道具を、あわせて見直す
グローブは、単体で選ぶより、まわりの道具と合わせて考えたほうがうまくいく。
- 焚き火台は、薪が入るかどうかで選ぶ。焚き火台は、大きさより「薪が入るか」で選ぶ
- 焚き火シートは、台の脚の高さで素材を決める。焚き火シートの選び方
- 足元の熱は、意外と見落とす。キャンプ サンダル 危ない
- 手袋の話は、仕事の面からも書いた。軍手の選び方は用途で違う
焚き火グローブの選び方|まとめ
- 軍手は火の作業に使わない。樹脂付きは溶けて手に絡むことがある
- 素材は、軽さと動きやすさならアラミド、丈夫さと風合いなら革
- 長さは、手首までのショートが基本。火の中に手を入れるならロング
- サイズは手に合うものを。着脱が面倒だと使わなくなる
- 耐熱温度の数字だけで決めず、素材と構造と長さを合わせて見る
焚き火は、炎より、手元の小さなやけどのほうが起きやすい。
グローブ1組で、焚き火の安心感はだいぶ変わると思う。