ヒートショック対策|湯温は41度以下、つかるのは10分まで。脱衣所は入る前に暖めておく
冬の入浴は、湯の温度と部屋どうしの温度差に気をつけたい。
消費者庁の目安は湯温41度以下・10分まで。
家のお風呂と、キャンプ帰りの立ち寄り湯での注意を並べた。
冬の入浴で気をつけたいのは、湯の温度と、部屋どうしの温度差だ。
消費者庁は、湯温は41度以下、湯につかるのは10分までを目安に、と呼びかけている。
入る前に脱衣所や浴室を暖めておくことも、最初の注意として挙げられていた。
この記事は、消費者庁の注意喚起とコラム、温泉地の県が出している入浴上の注意をもとにまとめた。
家のお風呂だけでなく、キャンプや車中泊の帰りに寄る立ち寄り湯でも使える話として並べておく。
「僕は〜と思う」と書いたところだけが、僕の意見になる。
冬の浴槽の事故は、交通事故より多い
消費者庁のコラム(2024年12月)によると、令和5年に「不慮の溺死及び溺水」で亡くなった65歳以上の人は8,270人だった。
そのうち浴槽での事故で亡くなったのは6,541人で、約8割が入浴中だった。
冬に増える原因として、温かい部屋と寒い脱衣所や浴室との寒暖差による急な血圧の変動や、熱い湯に長くつかることが挙げられている。
一般に「ヒートショック」と呼ばれるのは、この温度差による体への負担のことだ。
数字は高齢者についてのものだ。
ただ、冷えた体で熱い湯に入るという状況は、冬のキャンプ帰りには誰にでも起きると僕は思う。
入る前にやること
消費者庁が入浴前のポイントとして挙げているのは、次の4つだ。
- 温度差を減らすため、脱衣所や浴室を前もって暖めておく
- 脱水を防ぐため、入浴前に水分をとる(入浴中も、喉が渇いたらこまめに)
- 食後すぐ、飲酒後、薬を飲んだあとの入浴は避ける
- 同居している人がいれば、入る前にひと声かけておく
脱衣所を暖めるのは、家のお風呂でいちばん手を付けやすいところだと思う。
湯気のこもる浴室にくらべて、脱衣所は暖房のない家も多いと僕は思う。
服を脱ぐのはその冷えた部屋なので、ここに小さな暖房を置くだけで温度差を縮められる。
脱衣所に置くなら、人がいるときだけ動く人感センサー付きの小型ヒーターが扱いやすい。
消費者庁の資料でも、脱衣所や浴室を暖めることと合わせて、断熱や暖房設備の導入を検討する、と書かれている。
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入っているあいだのこと
入浴中のポイントも4つある。
- 湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にする
- 湯温や入浴時間は、温度計やタイマーで「見える化」する
- 浴槽から急に立ち上がらない
- 浴槽の中で意識がもうろうとしたら、気を失う前に湯を抜く
41度という数字は、手を入れただけでは案外わからない。
熱めが好きな人ほど、感覚より高い温度で入っていることがあるので、湯温計で一度測ってみるといいと思う。
上に並べた湯温計は、湯船に浮かべて見るタイプだ。
浴槽でぐったりしている人を見つけたときは、浴槽の栓を抜き、できる範囲で救出や応急手当をする、とコラムにある。
湯を抜くのは、それ以上沈まないようにするためだ。
立ち寄り湯・温泉で気をつけること
温泉の施設には、入浴上の注意が掲示されている。
温泉の多い栃木県のページには、その中身が分かりやすく並んでいた。
- 食事の直前・直後の入浴は控える。とくに飲酒後(酩酊状態)は危険
- 高齢者、子ども、体の不自由な人は、ひとりきりで入らない
- 脱水にならないよう、入浴の前後に水分をとる
- 疲れすぎているとき、運動後30分は入浴を控える
- 入る前に手足からかけ湯をして、体を洗ってから入る
- 高齢者、高血圧、心臓病、脳卒中を経験した人は、42℃以上の高温浴を避ける
キャンプの撤収を終えて、冷えた体のまま立ち寄り湯に入る。
温泉で一杯やってから、もう一度湯に入る。
どちらも、上の注意に当てはまる場面だと僕は思う。
撤収のあとは少し休んで水を飲んでから入り、お酒は最後の入浴のあとにするのが無難だ。
このサイトでは、静岡・長野・山梨の日帰り入浴施設をスポットとしてまとめている。
車中泊の夜の寒さは、別に考える
お風呂で温まっても、車中泊ならそのあと冷えた車内で寝ることになる。
湯たんぽやカイロを使うなら、今度は低温やけどに気をつけたい。
それぞれの温度の目安は、別の記事にまとめている。
湯たんぽ 車中泊|沸騰したてのお湯はゴム製には熱すぎる。70〜80℃と低温やけどの目安
使い捨てカイロ 低温やけど|貼ったまま寝てしまう前に知っておきたいこと
まとめ
- 消費者庁の目安は、湯温41度以下・つかるのは10分まで
- 入る前に脱衣所と浴室を暖め、水分をとる
- 食後すぐ・飲酒後・薬を飲んだあとは入らない
- 浴槽から急に立ち上がらない。もうろうとしたら湯を抜く
- 温泉では、運動後30分は控え、かけ湯をしてから入る
持病のある人や、入浴について不安のある人は、かかりつけの医師に相談してほしい。