2026.09.15 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット46,522 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

膨らんだモバイルバッテリーの捨て方|回収ボックスの前まで持っていって、そこで断られた

車のダッシュボードに置きっぱなしにしていた一個が、夏を越して厚くなっていた。
捨てるだけのつもりが、そこからが長かった。

車のダッシュボードの上に、モバイルバッテリーを一つ置きっぱなしにしていた。
いつからそこにあったのかは、もう思い出せない。

夏が終わって、久しぶりに使おうと手に取ったら、なんだか厚い。
机に置くと、かたかた揺れる。
背中がふくらんで、平らではなくなっていた。

寿命だろう、と思った。
近所の家電量販店に電池の回収ボックスがあるのは知っていたから、そこへ入れて終わりにするつもりだった。
その予定が崩れたのは、箱の前に立って貼り紙を読んだときだ。

膨らんだ電池は、あの回収ボックスに入れてはいけない

店に置いてある小形充電式電池の回収ボックスは、JBRCという団体の仕組みで動いている。
そのJBRCが、入れていい電池の条件をはっきり書いている。

「破損、水濡れや膨張等の異常のある電池や、外装なしのラミネートタイプの電池ではないこと」。
膨張、と書いてある。
僕が持っていったやつだ。

条件はほかに二つある。
JBRCの会員企業が作ったものであること。
そして、プラス極とマイナス極を絶縁テープでふさいであること。

会員企業かどうかは、手元の一個を眺めていても分からないことが多い。
通販で買った、名前を聞いたことのないメーカーのものだと、まず判断がつかない。
僕が持っていた膨らんだやつが、まさにそれだった。

なぜ膨らむのか。心当たりは置き場所にあった

リチウムイオン電池がふくらむのは、中でガスが出ているからだ。
中の液が分解して、行き場のないガスが袋を押している。
押されて膨らんでいる時点で、内部はもう元に戻らない。

ガスが出やすくなる条件は、だいたい決まっている。
高い温度、過充電、それと年数。
僕の場合は、一つ目に心当たりがありすぎた。

夏の車の中は、外の気温とは別の世界になる。
ダッシュボードの上は、その中でもいちばん焼ける場所だ。
そこに何か月も一個の電池を置きっぱなしにしていた。

炎天下でポータブル電源が充電をやめた話を前に書いたけれど、あれは守る仕組みが働いた例だった。
モバイルバッテリーは、そこまで賢くない。
黙って弱っていって、ある日ふくらむ。

で、どこへ持っていけばいいのか

JBRCのページには、膨らんだものをどうすればいいかまでは書かれていない。
「これは入れないでください」で止まっている。
だから僕は、住んでいる市の清掃の窓口に電話した。

聞かれたのは三つだった。
メーカーは分かるか。
いま熱や煙は出ていないか。
買った店は分かるか。

答えによって行き先が変わる、という話だった。
メーカーがはっきりしていれば、そのメーカーか買った販売店にまず問い合わせる。
分からなければ、自治体の指示に従う。
ここは全国一律ではないので、自分の市町村に聞くのがいちばん早い。

やってはいけないことのほうは、どこで聞いても同じだった。
穴を開けない。
分解しない。
ガスを抜こうとしない。
普通のごみ袋に混ぜない。

最後の一つが、いちばん軽く見られている気がする。
国の資料を読むと、リチウム蓄電池が原因の火災事故が起きた品目として自治体が挙げた数で、モバイルバッテリーは171市区町村と最も多かった。
次が加熱式たばこの115、その次がコードレス掃除機の73。
袋の中で潰れた一個が、収集車やごみ処理場で燃えている。

引き取ってもらうまで、家のどこに置いておくか

電話をしてから片づくまで、数日あいだが空いた。
その数日をどこに置いておくかで、少し考えた。

やったのは三つだ。
端子に絶縁テープを貼る。
燃えるもののない場所に置く。
直射日光と暖房から離す。

金属の缶やバケツに入れておくといい、と書いている記事をいくつか見た。
理屈は分かる。
僕は空き缶に入れて、玄関の外のコンクリートの上に置いた。
数日だけの話なので、大げさなくらいでちょうどいいと思っている。

水に浸けるのは反対に危ない。
これは念のため書いておく。

まだ膨らんでいない一個を、どうするか

JBRCがモバイルバッテリーの回収を始めたのは2017年の4月で、いまは会員企業が60社を超えている。
協力店だけでなく、全国730弱の自治体でも一般のごみとして受け付けている。
受け皿は、思っていたよりある。

2026年の4月には、法律のほうも動いた。
改正された資源有効利用促進法が施行されて、発火の危険が高い品目を「指定再資源化製品」として指定し、作った会社や輸入して売った会社に自主回収と再資源化を求める仕組みが動き出している。
モバイルバッテリーは、その議論のまん中にいる品目だ。

ただ、それは膨らんだあとの道をなめらかにしてくれるだけだ。
膨らませないほうが、どう考えても楽だった。

いま僕がやっているのは二つ。
車に置きっぱなしにしない。
使う日に持って出て、帰ったら家に戻す。

それと、出すときは使い切ってから出す。
国の資料にも、放電させる方法はないので使い切る必要がある、と書いてあった。
しまい方でだめにするのはポータブル電源も同じで、そっちは三か月ぶりに出したら電源が入らなかった話に書いた。

ふくらんだ一個の後始末は、やってみれば大した手間ではなかった。
電話を一本かけて、テープを貼って、缶に入れて数日待っただけだ。
面倒だったのは、回収ボックスの前まで持っていって、そこで初めて知ったことのほうだった。

出典

※ 数値と条件は2026年9月4日時点で各ページを確認したものです。膨らんだ電池の出し方は自治体によって異なるので、最後は自分の市町村の案内に従ってください。

まる子パパ

まる子パパ

会社員。受託開発のエンジニアで、その前は寿司職人・長距離運転手・農業。 技術ブログは、キャンプの合間に踏んだバグと、AI・Web開発の運用の失敗を書いています。 このサイト自体が、開発に携わっているCMS「コンテナ」の稼働中の実例です。 このサイトについて

ほかにも書いています

note・スタンプ

※noteは運営者が個人で書いているものです。

技術ブログ一覧へ戻る