「関東ITは協会けんぽと同じですか」と聞かれて

組合健保を選ぶと、料率を自分で入力する欄が出るだけの作りにしていた。
それでは、自分の組合の名前が見当たらないのも当然だった。

手取りを増やそう!をつくる第11回 / 全12回目次

健康保険の種類は「組合健保(大企業)」を選べるようにしていたが、中身は空だった。
選んだあとに料率をパーセントで手入力してもらう欄が出るだけで、組合の名前はどこにも出てこない。

「関東ITというものに入っているが、協会けんぽと同じ扱いでいいか」という質問をもらって、はじめて設計の粗さに気づいた。
組合健保は、協会けんぽとは別の保険者が、それぞれ自分たちで料率を決めている制度だ。同じ扱いでは計算できない。

公式サイトを2つ、直接確認した

関東ITソフトウェア健康保険組合の公式サイトで、令和8年度の料率のお知らせを確認した。
健康保険料率92.70/1000(子ども・子育て支援金2.30/1000を除いた率)、介護保険料率18.00/1000。ともに労使折半。

東京都情報サービス産業健康保険組合(TJK)も同じように確認すると、健康保険料率9.40%、介護保険料率1.70%だった。
同じIT業界向けの組合健保でも、健保だけで0.13ポイントの差がある。組合ごとに決めているというのは、こういうことだった。

子ども・子育て支援金だけは、どちらの組合も0.23%で揃っていた。令和8年度時点では全国一律らしい。ここは組合ごとの上書きを作らず、既存の一律の率をそのまま使うことにした。

名前で選べる欄を、健康保険のすぐ下に

調べた2組合を、名前で選べるプルダウンとして追加した。選ぶと健康保険料率・介護保険料率が自動で入る。
組合健保は全国に1,400以上あり、2つでは到底足りない。見つからない場合は「その他」を選んで、これまでどおり手入力できるようにしてある。

最初はこの欄を、料率の手入力欄と同じ「給与収入」のセクションに置いていた。
ところが「組合健保(大企業)しかないが合っているか」という再度の質問で、健康保険の種類を選ぶ欄からは離れすぎていることに気づいた。名前で選ぶ欄は、健康保険の種類を選んだすぐ下に移した。

同じころ、給与収入は年収でしか入力できず、「額面とは何か」も欄の外からは伝わりにくいという指摘ももらった。
月収でも入力できるように単位の切り替えを足し、額面は「税金や社会保険料を引く前の総支給額」だとヒント文にも書き直した。
自分が入力する側に立って初めて見える粗さがある。組合健保の話も、月収の話も、聞かれるまで気づけなかった。

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