カセットコンロで鉄板を使うときの注意|こんろより大きい板と2台並べは、ボンベが熱で破裂することがある
カセットこんろに、こんろより大きな鉄板を載せると、熱でボンベが温まって破裂することがある。
NITEの事例では、2台並べて大きな鉄板で焼き、6人がやけどを負った。
キャンプで鉄板を焼くときの置き方をまとめた。
カセットこんろに、こんろより大きな鉄板を載せて焼くのはやめたほうがいい。
鉄板の熱がボンベを温め、中の圧力が上がって破裂することがある。
NITE(製品評価技術基盤機構)の事故事例では、こんろを2台並べて大きな鉄板で焼いていた屋外の調理で、ボンベが破裂して6人がやけどを負っている。
ここに書くのは、NITEが2024年12月に出した注意喚起を読んで、キャンプの調理に当てはめて整理したものだ。
僕が自分で事故を起こしたわけでも、実験をしたわけでもない。
「僕は〜と思う」と書いたところだけが、僕の意見になる。
鉄板の熱が、横のボンベを温める
NITEの説明では、カセットボンベの中には液化石油ガスが液体と気体に分かれて入っている。
ボンベが温められると、液体が気体になろうとして膨らみ、ボンベの中の圧力が上がる。
その圧力が限界を超えると、ボンベは破裂する。
カセットこんろは、炎のすぐ横にボンベを抱えている道具だ。
ゴトクに載った鍋の大きさなら、熱は上へ逃げていく。
こんろ全体を覆うような大きな鉄板だと、熱が鉄板の下にこもりやすく、ボンベの入っているところまで回ってしまう、というのが僕の理解だ。
事故は「2台並べて、大きな鉄板」で起きていた
NITEが挙げた事例のひとつは、2017年4月に宮崎県で起きた屋外の事故だ。
カセットこんろを2台並べ、一方のこんろのゴトクを裏返してセットし、それぞれに比較的大きな鉄板を使って調理していた。
ゴトクを裏返した方のボンベが過熱され、内圧が上がって破裂したと推定されている。
キャンプやバーベキューで人数が多いと、こんろを2台並べて、長い鉄板を渡したくなる。
2台のあいだに挟まれたボンベは、両側から熱を受ける形になる。
この事例を読むと、こんろは並べずに離して置くほうがいいと僕は思う。
NITEが挙げている3つのポイント
NITEによると、2014年度から2023年度までの10年間に、カセットこんろの事故は91件起きている。
調査が終わった86件のうち33件、約4割は、使い方の誤りや不注意によるものと推定されている。
そのうえで、事故を防ぐポイントを3つ挙げている。
- ボンベを確実にセットする:取扱説明書のとおりに装着する。装着を誤るとガスが漏れて火災になるおそれがある。異音や異臭がしたら、すぐにボンベを外して使うのをやめる。
- こんろを正しく使う:取扱説明書の注意事項を守る。
- ボンベは外して、室内の40℃未満の場所に置く:ストーブやこんろ、こたつのそばに置かない。ガスの出が悪いからといって、わざと温めない。
2つめは短いけれど、鉄板の話はここに入る。
僕は、手元のこんろの説明書で「使える鍋の大きさ」と「やってはいけない使い方」の欄だけは、キャンプに持っていく前に読み直しておきたい。
キャンプで鉄板を焼くときの置き方
ここからは、NITEの注意を踏まえて僕が考えている置き方だ。
- 鉄板はゴトクの外まで張り出さない大きさにする:こんろのメーカーが、そのこんろ用として出している鉄板やプレートを選ぶと、大きさで迷わない。
- 2台並べない:人数が多い日は、こんろを離して置き、それぞれに鍋1つにする。長い鉄板を2台に渡す使い方はしない。
- ゴトクや汁受けを裏返さない:事故の事例は、ゴトクを裏返した方のボンベが破裂している。
- 風よけでこんろを囲いこまない:熱がこもる形は、大きな鉄板と同じことになると僕は思う。
- 焼き終わったらボンベを外す:テーブルに置きっぱなしにせず、日の当たらない場所へ。
キャンプで焼きそばや焼肉をたくさん作りたい日は、カセットこんろに大きな鉄板を載せるより、焚き火台やバーベキューグリルで焼くほうに分けるのが、僕は無理がないと思う。
焚き火で使う道具の選び方は、家の菜箸を焚き火に持っていくと、先が炭になるに書いた。
ボンベの古さも、あわせて見ておく
鉄板の使い方とは別に、ボンベそのものにも使用期限の目安がある。
製造からの年数や、夏の車内に置きっぱなしにしない話は、カセットボンベの使用期限と保管|製造から約7年が目安。夏の車内は40℃を超えるにまとめた。
まとめ
カセットこんろに、こんろより大きな鉄板を載せると、鉄板の下にこもった熱でボンベが温まり、破裂することがある。
NITEの事例では、2台並べて大きな鉄板を使い、ゴトクを裏返した方のボンベが破裂して6人がやけどを負った。
鉄板はこんろの大きさに合ったものにして、2台は並べず、使い終わったらボンベを外すところまでを、キャンプの調理の段取りに入れておきたいと僕は思う。