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直売所で買う野生きのこの注意点|毒きのこが誤って売られ、食中毒が起きたことがある

直売所でツキヨタケとクサウラベニタケが誤って売られた事故がある。
柄が裂ける・色が地味・虫が食べている、はどれも見分け方にならない。
栽培ものを選び、野生ものは誰が確かめたかで決める。

農産物直売所で、毒きのこのツキヨタケとクサウラベニタケが誤って売られ、買った人が食中毒になった事故がある。
農林水産省の東海農政局が、直売所の管理者と出荷する生産者に向けて注意喚起を出している。
この記事では、秋の直売所で野生のきのこを見かけたときに、僕なら何を確かめるかを、国と自治体の資料をもとに整理する。

先に書いておくと、毒きのこは見た目では見分けられない。
この記事は「見分け方」の記事ではなく、「見分けられない前提で、どう買うか」の記事になる。
「僕は〜と思う」と書いたところだけが、僕の意見になる。

毒きのこの食中毒は、毎年秋に起きている

厚生労働省は2026年8月28日付で、都道府県などに毒きのこの注意喚起を出した。
例年、夏の終わりから秋にかけて、毒きのこを食用と思い込んで採り、食べたことによる食中毒が多く起きている、と書かれている。
令和7年(2025年)の例として、次の3件が挙がっていた。

  • 10月、山梨県の家庭で、ゆでたきのこ(クサウラベニタケと推定)の大根おろしがけで3人
  • 11月、静岡県の家庭で、山林で採った野生きのこ(ツキヨタケ)の入った麺料理で11人
  • 11月、新潟県の家庭で、ドクササコの入ったけんちん汁とみそ汁で4人

どれも、採った人が自分で調理して家族で食べた例だ。
けんちん汁やみそ汁のように、ふだんの料理に入ってしまうのがこわいところだと僕は思う。

直売所で売られて、食中毒になったことがある

東海農政局の注意喚起には、農産物直売所で有毒な野生きのこ(ツキヨタケ、クサウラベニタケ)やクワズイモの芋茎が誤って売られ、買った消費者が食中毒を起こした事故があった、と書かれている。
そのうえで、直売所の管理者と生産者に次のことを求めている。

  • 管理者へ:持ち込まれたきのこや山菜に、有毒な植物との取り違えがないかを現品で確認する。食用と確実に判断できないものは売らない
  • 生産者へ:食用と確実に判断できないきのこや山菜は、採ったり出荷したりしない。出荷する前に、混入がないかを確かめる

直売所の野菜は、作った人の顔が見えるのがいいところだ。
ただ、野生のきのこは「作った」ものではなく「採った」ものになる。
野菜と同じ感覚で手に取らないほうがいい、と僕は思う。

見た目で見分ける方法は、ない

目黒区の注意喚起のページには、よく聞く見分け方が迷信だと、ひとつずつ書かれている。

  • 柄が縦に裂けるものは食べられる → ほとんどの毒きのこの柄も縦に裂ける
  • 地味な色のきのこは食べられる → 毒きのこのほとんどは地味な色をしている。クサウラベニタケ、ツキヨタケ、カキシメジは地味な色で、おいしそうに見える
  • 虫が食べているものは食べられる → 毒きのこでも虫は食べる
  • ナスと一緒に料理すればいい → 毒の成分は減らない
  • 干せばいい → 乾燥しても毒の成分は分解されない

同じページには、図鑑の絵やインターネットの写真に当てはめて、自分で鑑定しないこと、とも書かれている。
写真で見比べて「これだろう」と決めるのが、いちばん危ないということだ。

厚生労働省の呼びかけは、短くまとめるとこうなる。
食用と確実に判断できないきのこは、採らない、食べない、売らない、人にあげない。

直売所で野生きのこを見かけたら

ここからは、資料をふまえた僕の考えになる。
直売所で野生のきのこを見かけたら、次の順で考えるといいと思う。

  1. 栽培ものか、野生ものかを見る:シイタケやナメコ、マイタケのような栽培ものは、種菌から育てているので取り違えの心配が少ない。袋に「天然」「山採り」と書いてあるものは野生ものだ
  2. 野生ものなら、誰が確認したかを聞く:採った人の名前だけでなく、店で現品を確かめているかを聞いてみる。答えがはっきりしなければ、買わない
  3. 種類の名前が書いていないものは買わない:「きのこ」「雑きのこ」とだけ書かれて、何種類かが混ざっているものは避ける
  4. キャンプ場のまわりで採らない:テントの近くに生えているきのこを、焚き火で焼いて食べるのはやめておく

野生のきのこを食べる楽しみを否定したいわけではない。
ただ、キャンプでは食べたあとに病院まで遠いことが多い。
家で食べるよりも、確かなものだけを選ぶ理由が多い、と僕は思う。

厚生労働省のページには、きのこ狩りをする場合は、放射性物質の検査結果や出荷制限の情報も確認するよう書かれている。
地域によっては野生きのこの出荷が制限されているので、採る場所の自治体の情報も見ておきたい。

食べて具合が悪くなったら

目黒区のページには、体調に異常を感じたらすぐに医療機関を受診し、食べたきのこが残っていれば持っていくように、と書かれている。
何を食べたかが分かると、治療の参考になるからだ。

キャンプで料理をするなら、調理する前に、使ったきのこの袋やラベルを捨てずに取っておくといいと思う。
ごみと一緒にまとめてしまうと、あとで何のきのこだったか分からなくなる。

まとめ

直売所では、毒きのこのツキヨタケやクサウラベニタケが誤って売られ、食中毒が起きたことがある。
毒きのこは、柄が裂けるか、色が地味か、虫が食べているかでは見分けられない。
直売所で買うなら栽培ものを選び、野生ものは誰が確かめたかが分かるものだけにする。
キャンプ場のまわりのきのこは、採らない、食べない。

買ってきたきのこの下ごしらえと持ち運び方は、きのこの洗い方と保存方法に書いた。
直売所の歩き方は午後に行ったら良いものが残っていなかった話にもまとめている。

出典

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