ルーフボックスの耐荷重50kgは、そのまま積める重さではない|取説には引き算の式が書いてあった
箱の説明にある50kgは、50kg積めるという意味ではない。
本当の上限を決めているのは、車のほうだ。
ルーフボックスの「最大積載量50kg」は、50kgの荷物を入れていいという意味ではない。
車の数字から本体やバーの重さを引いた残りが、本当に積める重さになる。
取扱説明書には、その引き算の式がそのまま書いてある。
50kgと書いてあれば、50kg入ると読みたくなる。
でも本当の上限を決めているのは、箱ではなく車のほうだ。
50kgは「上限のふた」で、出発点ではない
カーメイトのINNOというメーカーのルーフボックスの取扱説明書に、最大積載量の出し方がそのまま図で書いてある。
こういう式だ。
車種別適合表に書いてある最大積載量から、ルーフボックスの本体重量を引く。
ほかにアタッチメントを付けているなら、その重量も引く。
そのアタッチメントに何か載せているなら、それも引く。
残ったものが、箱に入れていい重さ。
ただし50kgは超えない。
順番が逆なのだ。
箱の50kgを見て「50kg積める」と思いがちだけれど、本当の上限は車のほうが決めている。
箱の50kgは、車がそれ以上を許していたとしても、これ以上は入れるなという蓋にすぎない。
本体の重さが、まず引かれる
この引き算で最初に効いてくるのが、ボックス本体の重さだ。
本体の重さは製品ごとに違い、大きい箱ほど重くなる。
数字はカタログや取扱説明書に書いてある。
仮に自分の車の適合表の数字が50kgで、ボックス本体が13kgだったとする。
本体を引いた時点で、計算上の残りは37kg。
そこにベースキャリアのバーの重さも乗ってくる。
37kgと聞くと、まだ余裕がありそうに聞こえる。
でも、水の入ったポリタンク一つで10kg、二人分のクーラーボックスは中身を入れれば軽く10kgを超える。
重いものを屋根に上げると、あっという間に届く。
ここで大事なのは、自分の車の数字を先に見ることだ。
箱のカタログではなく、車の取扱説明書か、キャリアメーカーの車種別適合表を見る。
車によって数字が違うし、同じ車でもルーフレールの有無で変わることがある。
前に寄せて積んではいけない
同じ取扱説明書に、重さの置き方まで書いてあった。
前側10kg、中央27kg、後側13kg。
合計で最大50kg。
そして、前側には10kgを超える荷物を積まないこと。
前や後ろに片寄らせて積むと、ボックスの破損や脱落のおそれがある、とも書いてある。
平らに、均等に。
荷室に積むときは、重いものを奥へ奥へ押し込みがちだ。
同じ感覚で屋根の箱に入れると、後ろだけに重さが集まってしまう。
屋根の上は、走り出したら自分から見えない。
荷室なら、ミラー越しに崩れたのが分かることもある。
屋根は、変な音がするまで気づけない。
屋根の10kgと、床の10kgは別のもの
重さの数字が収まっていても、屋根に載せるということ自体に別の意味がある。
高いところに重さが乗ると、車の重心が上がる。
横風で押される量が変わるし、カーブでの傾き方が変わるし、急ブレーキで前に持っていかれる感じも変わる。
カーブで荷物がずれる車とずれない車がある、という話を前に書いた。
あれは車内の話で、ずれても中で止まる。
屋根の上は、そうはいかない。
載せた日は、いつもより早めにブレーキを踏む。
高速では速度を落とす。
これは説明書の数字とは別に、屋根に重さを載せるなら覚えておきたいことだと思う。
屋根に積むときの順番
五つある。
まず、自分の車の数字を調べる。
取扱説明書か車種別適合表。ここが出発点になる。
次に、その数字からボックス本体とバーの重さを引く。
残りが、荷物に使っていい重さだ。
買う前にこの引き算をしておくと、箱の大きさの選び方が変わる。
三つめ。屋根に載せるのは、軽くてかさばるものだけにする。
寝袋、銀マット、タープ、着替え。
かさばるけれど軽いものは、屋根がいちばん向いている。
四つめ。重いものは車内の床に置く。
水、ペグ、炭、工具。
床の、できれば後輪より前。低いところに置くほど、車は素直に走る。
五つめ。屋根に上げる前に、車内を使い切ったか確かめる。
天井や背もたれの空きを使う話を前に書いたけれど、屋根に手を出す前にやることがまだ残っていることは多い。
ネットを一枚張れば、車内で縦に積める荷物もある。
屋根に載せると、荷物は確かに入る。
ただ、入る量が増えるぶん、決めておくことも増える。
いちばん最初にやることは、箱のカタログではなく、自分の車の取扱説明書を開くことだと思う。
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掲載しているのは楽天市場で人気の商品を機械的に取得したもので、僕が全部を自腹で買って試したものではありません。
出典
※ 引き算の式と重さの配分(前10kg・中央27kg・後13kg/最大50kg)は、2026年9月4日時点で上記の取扱説明書を確認したものです。数字は製品によって違うので、必ず自分の使っている製品と車の取扱説明書を見てください。