キャンプで雷が鳴ったら車の中へ|テントとタープは安全な場所に入っていない。止んでから20分待つ
気象庁が比較的安全な空間に挙げるのは、建物・自動車(オープンカーは除く)・バス・列車で、テントやタープは入っていない。
雷鳴が聞こえたら落雷は差し迫っていて、止んでも20分以上たってから外へ出る。
雷ナウキャストの活動度の見方と、冬の日本海側の雷もまとめた。
キャンプ中に雷が鳴りはじめたら、テントやタープではなく車の中へ入る。
気象庁が「比較的安全な空間」として挙げているのは、鉄筋コンクリートの建物、自動車(オープンカーは除く)、バス、列車の中で、テントやタープはその中に入っていない。
雷が止んでも、20分以上たってから外へ出る。
オートキャンプのいいところは、車がサイトのすぐ横にあることだと僕は思う。
逃げ込める場所が10歩先にあるなら、迷う理由はあまりない。
この記事の事実は、気象庁の「雷から身を守るには」と雷の解説ページから引いた。
段取りのところは、僕の考えとして書いている。
雷鳴が聞こえたら、もう近い
気象庁のページは、雷鳴が聞こえるなど雷雲が近づく様子があるときは、落雷が差し迫っている、という書き出しになっている。
遠くでゴロゴロ鳴っているうちは大丈夫、とは書いていない。
雷は、海でも平野でも山でも、場所を選ばずに落ちる。
近くに高いものがあると、それを通って落ちる傾向がある。
グラウンドや砂浜、堤防のような開けた場所や、山頂や尾根のような高いところでは、人に落ちやすくなる、とも書いてある。
見晴らしのいい高原のサイトや、川原のサイトは、この「開けた場所」に近いと僕は思う。
景色のいい場所ほど、雷のときは逃げ場を先に決めておきたい。
テントとタープは「安全な空間」に入っていない
気象庁が比較的安全な空間として挙げているのは、次の四つだ。
- 鉄筋コンクリートの建物
- 自動車(オープンカーは不可)
- バス
- 列車
木造の建物の中も基本的に安全で、電気器具や天井・壁から1m以上離れればもっと安全、とある。
キャンプ場なら、管理棟やコンクリート造りのトイレ棟がこれに当たるかもしれない。
テントやタープは、この並びに出てこない。
雨はしのげても、雷から身を守る場所としては数えられていない、と受け取ったほうがいい。
タープの下で雨宿りしながら様子を見る、というのが、いちばんやってしまいそうな失敗だと僕は思う。
車がそばにないときは、木から離れて低くなる
歩いて散策している途中などで、近くに安全な空間が無いときの対応も書いてある。
- 電柱や鉄塔、建物など高い物のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物から4m以上離れたところに退避する
- 高い木の近くは危ない。木の幹、枝、葉のすべてから最低でも2m以上離れる
- 姿勢を低くして、持ち物を体より高く突き出さない
- 雷の活動が止んで20分以上たってから、安全な空間へ移る
キャンプ場で雨宿りに使いたくなるのは大きな木の下だが、ここはいちばん避けたい場所になる。
釣りざおやトレッキングポールのような長い物も、頭より上に出さないようにしたい。
雷ナウキャストは「活動度2」で動く
気象庁の「雷ナウキャスト」は、雷の激しさや雷の可能性を1km四方ごとに解析し、1時間先までを予測して、10分ごとに更新している。
強さは活動度1〜4で表される。
気象庁の説明では、活動度2以上は落雷の危険が迫っている状況で、2〜4ではただちに身の安全を確保する行動をとる必要がある。
活動度2は、雷が鳴っていてもまだ激しく感じない段階なので気を許しやすいが、ここで動くことが大切だ、とも書いてある。
避難に時間がかかる場合は、活動度1の段階から動くと被害を防ぎやすい、としている。
子ども連れや、車まで少し歩くサイトなら、僕は活動度1が近づいてきた時点で、外に出している物を片づけはじめると思う。
急に雷雲が発達することもあり、活動度が出ていない地域でも天気の急変には注意が要る、とも添えてある。
冬の日本海側は、昼でも夜でも鳴る
雷は夏のもの、と思いがちだが、気象庁の解説では、東北から北陸の日本海沿岸は冬にも雷が多い。
年間の雷日数は金沢の45.1日がいちばん多く、日本海側では冬に多くなる(1991〜2020年の平年値)。
夏の雷は午後から夕方にかけて多いのに対して、冬の雷は昼も夜も関係なく起きる。
日本海沿岸の冬の雷は、放電の数は夏より少ないが、一回あたりの電気量が多く、落ちると被害が大きくなりやすいといわれている、と書いてある。
冬にキャンプや車中泊で日本海側へ行くなら、夜中の雷も頭に入れておきたい。
寝ている時間に鳴りはじめたら、テントから車へ移るのが僕の考えだ。
電波が弱いサイトでは、ラジオがあると助かる
山あいのキャンプ場では、スマホの電波が弱くて雷ナウキャストを開けないことがある。
そういうときに天気の情報を拾えるのがラジオだ。
気象庁の雷監視システムの解説には、雷が近くで起きているとき、ラジオを聴いているとバリバリという雑音が入ることがある、とも書いてある。
雷に伴って電磁波が出るためだという。
楽天で見つかる防災ラジオには、AM・FMの両方が聞けて、乾電池や手回しで動くものが多い。
車のラジオでも聞けるが、エンジンを止めたテントの中で聞くなら、小さいものを一台積んでおくと安心だと思う。
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着いたら、車までの道を決めておく
雷が鳴ってから考えると、だいたい慌てる。
僕が考える、着いたときの段取りはこうだ。
- 車をテントの近くに停められるサイトなら、すぐ乗れる向きに停めておく
- 車のカギは、決まった場所に置いておく(暗い中で探さない)
- 管理棟やコンクリートの建物の場所を、明るいうちに見ておく
- 出かける前に、雷注意報と雷ナウキャストを一度見ておく
台風の接近でキャンプをやめるか迷ったときの話は、台風接近でキャンプ中止か迷ったらに書いた。
雷は台風よりも急に来るので、着いてから決めるより、着く前に逃げ場を決めておくほうが早い。
まとめ
- 雷鳴が聞こえたら落雷が差し迫っている。テントやタープではなく、車(オープンカーは除く)や建物の中へ
- 車がそばにないときは、高い木から2m以上離れ、姿勢を低くして、持ち物を頭より上に出さない
- 雷が止んでも、20分以上たってから外へ出る
- 雷ナウキャストは活動度2以上で直ちに行動。避難に時間がかかるなら活動度1から
- 冬の日本海側は、昼でも夜でも雷が鳴る
出典
- 雷から身を守るには|気象庁(安全な空間・保護範囲・木から2m・20分以上待つ)
- 雷ナウキャストとは|気象庁・雷ナウキャストの見方|気象庁(1km格子・10分毎・活動度1〜4と取るべき行動)
- 雷の観測と統計|気象庁・雷検知数の季節的特徴|気象庁(金沢45.1日・冬の雷の特徴)
- 雷監視システム|気象庁(ラジオの雑音)

