梨の選び方は、お尻を見る|追熟しないので、直売所で選ぶ瞬間がすべてだった
直売所で買った梨が、思ったほど甘くなかった。
追熟すれば良くなるだろうと数日置いてみたが、味は変わらないままだった。
直売所で買った梨が、思ったほど甘くなかった。
追熟すれば良くなるだろうと数日置いてみたが、味は変わらないまま皮だけが少ししなびてきた。
桃と同じ感覚で扱ったのが間違いだった。
梨は、置いても甘くならない
桃は収穫後も追熟が進み、置くほど香りと柔らかさが増していく。
桃の見分け方を書いたときと同じ感覚で梨を扱っていたが、これは別物だった。
梨は収穫した時点でほぼ完成していて、置いても甘みが上がるわけではない。
むしろ日が経つほど水分が抜けて、食感がぼやけていく方向にしか進まない。
「選ぶ瞬間がすべて」という意味を、このとき初めて理解した。
直売所で見ている3つ
お尻の形(枝が付いていない側)を見る。
梨は甘みがお尻のほうに集まるので、まん丸なものより、少し横に平べったいもののほうが甘みを感じやすい。
大きさの割に重いかどうかも見る。
同じくらいの大きさでも、持ってみて重いほうは果汁がしっかり詰まっている。
軽いものは中がすかすかなことが多い。
表面のざらつきも手がかりになる。
未熟なうちは表面がざらざらしていて、熟すにつれてそのざらつきが目立たなくなる。
触ってつるっとしているものを選ぶようにしている。
持ち帰りと保存は、傷む前提で動く
追熟しない以上、持ち帰ってからやることは「甘くする」ではなく「今の状態を保つ」だけになる。
常温に置いておくのは傷む方向に進めているだけなので、早めに冷蔵へ回す。
置くほど味が乗るさつまいもとは正反対の扱いだと分かってからは、直売所で買うものを頭の中で「待てる野菜」と「待てない果物」に分けて考えるようになった。
規格外でも、見るところは変わらない
農業をやっていた頃、形が不揃いで安く出ている梨をよく見た。
見た目が多少いびつでも、お尻の形・重さ・表面のざらつきという3点は同じように使える。
値段で選ぶ前に、この3つだけは確認してから袋に入れるようにしている。