2026.09.15 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット46,522 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

クーラーボックスの臭いの取り方|魚の生臭さはアルカリ性だと知って、洗い方を変えた

中性洗剤で洗って乾かしても、フタを開けるたびにあの臭いが上がってきた。
落ちなかったのではなく、そもそも中和していなかった。

クーラーボックスのフタを開けるたびに、あの臭いが上がってくる。

洗っていないわけではない。
使ったその日に中性洗剤で洗って、逆さにして日陰で乾かしている。
それでも、次に開けたときに真っ先に来るのが魚の臭いだった。

汚れが残っているのだろうと思って、何度も洗い直した。
泡立てて、こすって、すすいで、また乾かす。
変わらなかった。
落ちていなかったのではなく、そもそも落とし方が違っていた。

魚の生臭さは、アルカリ性だった

釣具店の解説を読んでいて、手が止まった一行がある。

魚の臭いのもとはトリメチルアミンという物質で、これはアルカリ性なのだという。

読んだ瞬間に、板場の光景が浮かんだ。
魚を扱ったあとのまな板に、酢をかけていた。
手に臭いが残ったときも、レモンやすだちの切れ端でこすった。
当時は「先輩がそうしているから」で覚えたことで、理屈は一度も聞かなかった。

あれは中和だった。
アルカリ性の臭いに酸をぶつけて、別のものに変える。
中性洗剤でいくら洗っても、汚れは落ちても臭いのもとはそのまま残る。
僕がやっていたのは、掃除であって消臭ではなかった。

臭いは、たいていパッキンの溝に残っている

洗える面はもう洗えている。
残っているのは、スポンジが届かない場所のほうだ。

フタの裏に回っているパッキンの溝。
フタと本体をつないでいるヒンジのすきま。
水抜き栓のまわり。
このあたりに、血や海水や食材の汁が入り込んで残る。

取り外せるパッキンなら外して、溝の中まで洗う。
外せない造りのものは、細いブラシでかき出す。
僕は使い古しの歯ブラシでやっていたけれど、毛が太くて溝の底まで届いていなかった。
すきま用の細いブラシに替えたら、初回に出てきた汚れの量で理由が分かった。

ここを飛ばして表面だけ洗うから、洗ったのに臭う状態が続く。
順番としては、溝が先だ。

汚れそのものは、酸素系漂白剤のつけ置きで落とす

溝をかき出したら、次は雑菌のほうを片づける。

お湯に酸素系漂白剤を溶かして、クーラーボックスの中に張る。
そのまま何十分か置いておくと、こすっても取れなかった黄ばみが薄くなる。
過炭酸ナトリウムが分解するときの泡が、細かいところまで入っていく。

外したパッキンも同じ液に沈めておけばいい。
このときに使うのは酸素系で、塩素系は避ける。
金属部品を傷めるうえに、あとの工程と相性が悪い。

すすいだら、いったんしっかり水気を切る。

最後に、酸で中和する

クエン酸を水に溶かして、スプレーで内側にかける。
目安は水500mlに小さじ1杯くらいで、僕はそれくらいから始めた。
しばらく置いてから拭き取るか、軽くすすぐ。

これをやった日から、フタを開けたときの一発目が変わった。
完全に無臭になるわけではないけれど、鼻の奥に残るあの感じが消えた。

ひとつだけ注意がある。
酸素系漂白剤とクエン酸を、同じタイミングで混ぜない。
別の工程として順番にやる。
塩素系の漂白剤と酸を混ぜるのは論外で、これは有毒なガスが出る組み合わせだ。
掃除の話でここだけは冗談にならないので、容器も工程も分けておく。

乾かし方で、次の臭いが決まる

ここまでやっても、乾かし方を間違えると振り出しに戻る。

水抜き栓は外したままにする。
フタと本体が分かれるモデルなら外して、風通しのよい日陰に置く。
直射日光に長く当てると樹脂が傷むので、日なたに放り出すのは避けたい。

そして、フタを閉めきってしまわない。
保管中に密閉すると、わずかに残った湿りが中でこもる。
僕は割り箸を一本かませて、隙間を作った状態で置くようにした。

濡れたまま積んで帰るのをやめたときにも同じことを書いたけれど、乾かすかどうかではなく、乾く形にして置けているかどうかのほうが効く。

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臭わない箱は、保冷力も落ちにくい

ついでに気づいたことがある。

パッキンの溝に汚れが詰まったままだと、フタの当たりが悪くなる。
当たりが悪ければ、そこから冷気が抜ける。
氷が朝まで残らないという悩みの一部は、詰め方ではなく密閉のほうに原因があった。

臭いを取るためにやった掃除が、そのまま保冷の手入れになっていた。
道具の手入れというのは、だいたいこういうふうにつながっている。

出典

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