クーラーボックスの氷が朝まで残らない。原因は箱ではなく詰め方だった

高い箱に買い替える前に、試してほしいことがある。
容量・断熱・詰め方の三つを見直すだけで、保冷力はけっこう変わる。

夏の車中泊で、朝いちばんにがっかりするのがクーラーボックスを開けた瞬間だ。
氷は溶けきって、飲み物はぬるく、底に水がたまっている。
もっと保冷力の高い箱に買い替えるべきかと、何度も思った。

ただ、いろいろ試してみて分かったのは、箱そのものより使い方で差が出るということだった。
見るべき点を三つに整理してみる。

1. 容量は大きめより、ちょうど

迷ったら大きいほうを、とつい考える。
けれど中に隙間があるほど空気が入り、その空気が温まって氷を溶かしていく。
二人で一泊なら、15〜20Lで足りることが多い。

大きい箱を使うなら、空いたところにタオルや保冷剤を詰めて隙間を殺す。
これだけで持ちが変わる。

2. 断熱材の違いは、値段の違いそのもの

安い箱は発泡スチロール、中級は発泡ウレタン、上位は真空断熱パネル入り。
数千円のものと数万円のものの差は、ほとんどここにある。

週末に一泊するくらいなら、発泡ウレタンのもので間に合う。
連泊や真夏の釣りのように、絶対に溶かせない使い方をする人だけ上のクラスを検討すればいい。

3. いちばん効くのは、前夜の予冷

常温の箱に氷を入れると、最初の数時間は箱そのものを冷やすために氷が消えていく。
前の晩に保冷剤をひとつ入れて閉じておくだけで、朝の残り方がまるで違った。

中身も冷えた状態で入れたい。
常温の飲み物を放り込むのは、氷にその分の仕事をさせているのと同じだ。
保冷剤は上に置く。冷たい空気は下へ降りるので、下に敷くより全体が冷える。

開ける回数も減らしたい。
よく飲むものだけ小さなソフトクーラーに分けておくと、大きい箱を開けずに済む。

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買い替える前に、まず詰め方を変えてみてほしい。
それで足りなければ、そのとき初めて断熱の良い箱を選べばいい。
僕はこの順番にしてから、無駄な出費をひとつ減らせた。

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