電源サイトの延長コードの注意|コードリールは全部引き出して使う。束ねたままでは25分で発火した実験がある
コードリールは、巻いたときと伸ばしたときで使える上限が違う。
NITEの注意喚起から、電源サイトでの延長コードの使い方と選び方をまとめました。
キャンプの電源サイトでコードリールを使うなら、コードは全部引き出してから使う。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、コードを束ねたまま使うと放熱が妨げられて、コードの温度が高くなる、と注意している。
NITEの再現実験では、定格7Aの延長コードを束ねた状態で1300Wのホットプレートを使ったところ、約25分後に束ねた部分が180度に達して発火した。
電源サイトでは、区画の電源ボックスからテントやタープまで、延長コードでつなぐことになる。
この記事は、そのときに気をつけたいことを、NITEの注意喚起から整理したものだ。
事故の件数や実験の結果はNITEの資料から引いた。
選び方のところは、僕の考えとして書いている。
巻いたまま使うと、熱が逃げない
コードに電気を流すと、コード自体が少し熱を持つ。
まっすぐ伸ばしていれば、その熱は周りの空気に逃げていく。
巻いたり束ねたりすると、重なったコード同士が温め合って、熱がこもる。
NITEの資料にある事故は、定格10Aの延長コードに、テレビや電子レンジや電気ポットをたこ足でつなぎ、合計で10Aを超えて使っていたものだ。
しかもコードを束ねていたので、束ねた部分が発熱・発火して、周りに燃え広がった。
住宅の一部が焼け、左手にやけどを負った、とある。
コードリールは、巻いたときと伸ばしたときで上限が違う
NITEは、コードリールは、コードの一部を引き出したときと、すべて引き出したときとで定格電流が異なる、と書いている。
取扱説明書どおりの消費電流を守って使うように、とも。
2024年1月の注意喚起でも、コードリールの事故が取り上げられている。
2018年11月、北海道で、使っていたコードリールの付近から出火して、建物が半焼した。
コードリールはほとんど巻き取られた状態で、巻き取り時の定格を超える電気製品(布団乾燥機2台と電気除湿器2台)をつないでいたため、コードが異常発熱してショート・スパークが起きたと考えられる、とある。
同じ注意喚起には、コードリールの中には、全部引き出した状態でしか使えないものがある、とも書いてある。
使う前に、本体の表示か取扱説明書で、巻いたときと伸ばしたときの上限を見ておきたい。
NITEによると、2019年から2023年の5年間に、配線器具(テーブルタップ・延長コード・マルチタップ・コードリール)の火災事故は126件あった。
そのうち、使い方や設置の状況が原因とみられるものは50件だった。
注意喚起の本文には、DIYやキャンプブームで人気のコードリールも、使い方を誤ると火災の危険がある、と書かれている。
何ワットまでつなげるかを先に足し算する
NITEの資料には、消費電力のめやすとして、ドライヤー1200W、電子レンジ1200W、ホットプレート1300W、電磁調理器1200W、ジャーポット1000W、炊飯器800W が並んでいる。
どれも、キャンプに持っていきたくなる家電だ。
100Vのコンセントでは、1000Wでおよそ10Aになる。
定格が10Aや7Aのコードなら、ホットプレートを一つつないだだけで超えてしまう計算だ。
「差し込み口がいくつあるか」と「何ワットまでつなげるか」は別の話で、NITEも、テーブルタップは差し込み口の数だけ電源プラグを差し込んで使えるものではない、と書いている。
電源サイトのほうにも、使える電力の上限がある。
上限はキャンプ場ごとに違うので、予約のときに確かめておくと安心だ。
ポータブル電源と使い分けるときの考え方は、ポータブル電源の比較の記事に書いた。
電源サイト用に選ぶなら、僕はここを見る
ここからは僕の考えだ。
- 屋外用・防雨型か。夜露や雨で、地面に置いた差し込み口が濡れることがある
- 長さ。電源ボックスからテントまでの距離に、少し余る程度。長すぎると、余りを巻いて置きたくなる
- 巻いたとき・伸ばしたときの上限。本体の表示で、両方の数字を確かめる
- 漏電遮断器や、過熱を検知して止める機能があるか。NITEは、異常発熱や最大消費電力の超過を検知して電流を遮断する製品も販売されている、と書いている
使い方のほうは、もっと単純にしておきたい。
コードは全部引き出して、地面にまっすぐ伸ばす。
差し込み口は、地面にじかに置かず、水たまりができない場所に置く。
ホットプレートや電気ケトルのような大きい家電は、同時に使わない。
撤収のときに、コードやプラグが熱くなっていないか、手で触って確かめる。
僕は、ここに挙げたコードリールを使って試したことはない。
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まとめ
- コードリールは、コードを全部引き出してから使う。束ねたままだと熱が逃げない
- NITEの再現実験では、定格7Aのコードを束ねて1300Wのホットプレートを使い、約25分で180度に達して発火した
- コードリールは、巻いたときと伸ばしたときで定格電流が違う。全部引き出したときしか使えないものもある
- 差し込み口の数ではなく、つなぐ家電のワット数の合計で考える(100Vで1000Wはおよそ10A)
- 電源サイトにも上限がある。予約のときに確かめる
- 屋外用・防雨型で、長さが合い、漏電遮断や過熱で止まる機能があるものを選ぶ
出典
- 電源コードで火災事故|NITE(PDF)(束ねたまま使う危険・コードリールの定格電流・再現実験・消費電力のめやす。2026年10月29日に確認)
- 配線器具の事故の注意喚起|NITE(共同通信PRワイヤー配信)(2019〜2023年の火災事故126件・2018年11月のコードリールの事故・全部引き出した状態でのみ使える製品・遮断機能のある製品)