USB PDとは何か|同じUSB-Cケーブルなのに、充電の速さが全然違っていた
充電器も対応と書いてあるのに、充電が遅いと感じたことがあった
調べてみると、原因は充電器ではなくケーブルにあった
USB PDには、ケーブル自体にも上限がある
ポータブル電源やモバイルバッテリーを選ぶとき、必ず出てくるのが「USB PD対応」という表記だ。
対応同士のはずの充電器とケーブルを組み合わせているのに、ノートパソコンの充電が遅いと感じたことがある。
調べてみると、原因は充電器やポータブル電源本体ではなく、間をつなぐケーブルの方にあることが多かった。
USB PDには「60Wまで」と「240Wまで」の2種類がある
USB PD(Power Delivery)は、USB Type-Cで大きな電力をやり取りするための規格だ。
もともとの規格は最大100W(実質的には60W運用が主流)で、これを「SPR」と呼ぶ。
2021年に追加された拡張規格「EPR」は、最大240Wまで対応できる。
同じ「USB PD対応」という表記でも、この上限がまったく違う。
ケーブルにも、対応できるワット数の上限があった
厄介なのは、充電器とポータブル電源の両方が高出力に対応していても、間をつなぐケーブルが対応していなければ、そのケーブルの上限までしか電力が流れないことだ。
60Wを超える電力を流すケーブルには、「eMarker」という認証チップの内蔵が義務づけられている。
見た目はどのUSB-Cケーブルも同じに見えるが、中に入っているチップの有無で上限がまったく変わる。
ラベルを見ないと、100円ショップのケーブルと見分けがつかない
eMarker入りかどうかは、外から見ただけでは分からない。
判断材料になるのは、ケーブルの根本やパッケージに印字された「60W」「100W」「240W」といった表記と、EPR対応なら「PD 3.1 EPR」というロゴだ。
表記が消えていたり、そもそも印字が無かったりするケーブルは、上限が分からないまま使っていることになる。
車中泊での組み合わせで、いちばん影響が出るのはノートパソコン
スマホの充電は多くの機種で20〜30W程度あれば十分なので、ケーブルの上限を気にする場面は少ない。
影響が出やすいのは、65W以上を要求するノートパソコンや、急速充電を売りにしたポータブル電源本体への充電だ。
せっかく100W出力の充電器とポータブル電源を用意しても、ケーブルが60W止まりなら、そこがボトルネックになる。
結局、ケーブルも「対応表記込み」で選ぶものだった
充電が遅いと、つい充電器やポータブル電源の側を疑ってしまう。
僕も最初はそう思っていたが、実際にはケーブルという、いちばん見落としやすい部品に上限が隠れていた。
高出力の組み合わせを使うときは、充電器とポータブル電源だけでなく、ケーブル単体の表記も確認する。それだけで解決する話だった。
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