一夜干しは、キャンプの前泊と相性がいい

漬けて、干して、寝るだけ。朝には味が変わっています。

一夜干しは、家でやるより外のほうが向いていると思っています。
風が通るし、そもそも夜のうちに干すものだからです。

前泊して翌朝に焼く、という流れがちょうどはまります。

塩水は、思っているより薄くていい

海水と同じくらい、水1リットルに塩30グラムほど。
そこに開いた魚を30分から1時間ほど漬けます。

濃い塩水に短く漬けるより、薄めでゆっくりのほうが均一に入ります。
身の厚い魚なら少し長め、小さい魚なら短めに。

漬けたあとは水気をよく拭く。
表面が濡れたままだと乾かず、生乾きの匂いが出ます。

干す場所は、日陰で風が通るところ

日なたに干すと脂が回って傷みます。
気温が下がる夜に、風が抜ける場所へ吊るすのが理想的です。

虫が寄るので、干し網は必須だと思ってください。
安いもので構いませんが、これがないと朝には残念なことになります。

表面がさらりとして、指で押して弾力が残る程度で十分。
カラカラに乾かす必要はありません。

向いている魚と、そうでない魚

脂の多い魚は、干すと脂が酸化しやすい。
サバやサンマは美味しく仕上がりますが、干す時間は短めにしたほうがいいと思います。

失敗しにくいのはアジやカマス、イワシあたりです。
白身ならカレイやハタハタも扱いやすい。
最初の一尾は、この中から選ぶのが無難です。

大きすぎる魚は一晩では中まで乾きません。
手のひらに収まるくらいの大きさが、いちばん結果が出やすい。
売り場で開いてあるものを買ってきても、もちろん構いません。

焼くのは翌朝、皮から

干物は身から焼くと反り返るので、皮のほうから当てます。
脂が落ちて煙が出やすいので、火は弱めで。

一晩干しただけで、味の濃さがまるで変わります。
水分が抜けたぶん、旨みが残るという単純な理屈です。

手間のようでいて、やることは漬けて干すだけ。
寝ているあいだに勝手に美味しくなってくれるので、キャンプ向きの仕込みだと思います。

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