焚き火で魚を焼くと、なぜ黒焦げか生焼けになるのか
炎で焼こうとするから失敗します。待つ時間が、いちばんの技術かもしれません。
焚き火で魚を焼くと、表面が真っ黒なのに中は生ということがよく起きます。
僕も最初のころは、何度もこれをやりました。
原因ははっきりしていて、炎で焼こうとするからです。
炎ではなく、熾火で焼く
燃え上がっている炎の温度は高すぎて、表面だけを一気に焦がします。
中まで火が入る前に、外が炭になる。
薪が崩れて赤く熾きた状態、いわゆる熾火まで待ちます。
手をかざして、5秒くらい耐えられるくらいの距離で焼くとちょうどいい。
焚き火をはじめてすぐに焼きたくなりますが、魚は後半の火のほうが向いています。
湯を沸かしたり温まったりしながら、火が落ち着くのを待つといい。
串は、身の厚いところを通す
串が細いと、焼いている途中で魚が回ってしまいます。
2本打つか、平たい串を使うと落ち着きます。
頭から尾に向かって、身の厚い部分を縫うように通す。
皮だけを刺すと焼いているうちに裂けて落ちます。
立てて焼くなら、頭を下に。
脂と水分が下へ落ちるので、身がぱさつきにくくなります。
網で焼くなら、先に網を熱しておく
冷たい網に魚を乗せると、皮が張りついて身が崩れます。
網だけを先に火にかけて、しっかり熱くしてから乗せる。
油を薄く塗っておくと、もっと楽に剥がれます。
切り身なら網、一尾まるごとなら串のほうが扱いやすいと思います。
乗せたあとは、触りたくなっても動かさない。
片面が焼けて身が固まってくると、自然に網から離れます。
塩は、焼く直前ではなく少し前に
直前に振った塩は、表面で溶けて流れます。
20分ほど前にあてておくと、余分な水分が出て、身が締まって焼きやすくなる。
ヒレの先が焦げやすいので、そこだけ多めに塩をつけておくと焦げ落ちを防げます。
化粧塩と呼ばれるやり方ですが、外でも普通に使えます。
焼き上がりの判断は、背びれが簡単に抜けるかどうか。
抜ければ火が通っています。
待つ時間さえ間違えなければ、焚き火で焼いた魚はかなり美味しい。
急がないことが、いちばんの技術かもしれません。