焚き火台の手入れとサビ対策|しまう前に灰を落として乾かす。ステンレスも鉄粉と塩分で錆びる
焚き火台のサビは、冷めてから灰とススを落とし、乾かしきってからしまえば防げる。
鉄は水分と空気で、ステンレスも付いた鉄粉や塩分で錆びることがある。
素材ごとの理由と、しまう前の手順を整理しました。
焚き火台のサビを防ぐ手入れは、三つで足りる。
冷めてから灰とススを落とすこと、水分を残さず乾かしきること、湿気のこもらない場所にしまうことだ。
鉄の焚き火台なら、乾かしたあとに油を薄く塗っておくと守りが一段かたくなる。
ステンレスでも、汚れや塩分を付けたままにすると錆びることがあるので、「ステンレスだから放っておいていい」とはならない。
焚き火を終えたあとは眠くて、道具をとにかく袋に詰め込んで帰りたくなる。
でも、灰も落とさず、湿ったままの焚き火台をそのまま袋にしまうと、次に開けたとき表面がうっすら赤茶けていることがある。
焚き火台の寿命は、しまう前のひと手間で変わる。
この記事では、メーカーの資料をもとに、素材ごとの錆びる理由と、しまう前の手順を整理する。
焚き火台が錆びる理由は、素材で少し違う
鉄(黒皮鉄など):水と空気があれば錆びる
鉄の道具は、水分と空気にふれていると錆びる。
キャプテンスタッグは、同じ鉄の道具であるダッチオーブンについて、湿気が苦手で空気中の水分で錆びることもあるほどだ、と書いている。
鉄の焚き火台も、雨や夜露、洗ったあとの水気が残ったまま袋に入れれば、同じことが起きる。
ステンレス:錆びにくいが、錆びないわけではない
ステンレスが錆びにくいのは、成分のクロムが空気中の酸素と結びついて、表面に「不動態皮膜」という薄い膜を作るからだ。
三菱電機の資料では、この皮膜にも、空気中の鉄粉(もらいサビ)や塩分などが付くと皮膜が傷つき、表面に腐食が起きる、と説明されている。
焚き火台に当てはめると、気をつけたいのは次のようなものだ。
- 焼き網や鉄のスキレットを載せたときに付く、鉄の粉やサビ
- 肉や魚を焼いたときに落ちる、塩分を含んだ汁や脂
- 海の近くのキャンプ場で浴びる潮風
ステンレスでも、こうした汚れを付けたまま湿った袋にしまうと、点のようなサビが出ることがある。
しまう前の3ステップ
1. 完全に冷めてから、灰とススを落とす
まず、火が消えて焚き火台が完全に冷めたのを確かめる。
熱が残ったまま袋や車に入れると危ないし、灰の中に残った火種にも気づけない。
冷めたら、灰を灰捨て場に捨て、ブラシで本体に残った灰やススを払う。
2. 乾いた布で拭いて、水分を残さない
灰を払ったら、乾いた布でひとふきする。
肉や魚を焼いて脂や汁が付いた日は、それも拭き取っておく。
ステンレスで気をつけたい塩分や鉄粉は、この拭き取りで一緒に落とせる。
水で洗った日は、とくに乾かすのが大事になる。
タオルで水気をとり、しっかり乾くまで広げておく。
現地で乾かしきれない日は、家に持ち帰ってから広げて乾かし、それからしまう。
3. 湿気のこもらない場所にしまう
乾いたら収納袋に入れる。
しまう場所は、湿気のこもらないところを選ぶ。
濡れたテントやタープと同じ袋や箱に入れると、せっかく乾かした焚き火台がまた湿ってしまうので、分けておくといい。
鉄の焚き火台は、油を薄く塗っておく
鉄の焚き火台は、乾かしたあとにもう一手間かけると長持ちする。
キャプテンスタッグは、ダッチオーブンの手入れとして、洗って水気をとって乾かしたら、油を薄く塗り、余分な油は拭き取る手順を紹介している。
スプレー式の油を使うと便利だ、とも書いている。
焚き火台は料理の鍋とは違うが、鉄の表面を油の膜で空気と水から守る、という考え方は同じだと僕は思う。
ベタつくほど塗る必要はなく、薄くのばして拭き取るくらいでいい。
ただし、メーカーによっては表面に塗装や特別な処理がしてある焚き火台もあるので、まずは取扱説明書の手入れの欄を確かめてほしい。
錆びてしまったら
ここは資料ではなく、僕の考えとして書く。
表面にうっすら出た程度のサビなら、ブラシで落としてから、鉄なら油を塗り直しておけば使い続けられると思う。
ステンレスに点のようなサビが出たときは、上で書いた鉄粉や塩分が付いていないかを疑って、早めに落としておく。
穴が開くほど進んだサビや、脚・つなぎ目のように強度にかかわる場所のサビは、そのまま使わずにメーカーに相談したほうが安心だ。
まとめ
- 錆びる理由:鉄は水分と空気、ステンレスは付着した鉄粉や塩分
- しまう前:冷めてから灰とススを落とす → 乾いた布で拭く → 乾かしきってからしまう
- 鉄の焚き火台:乾かしたあとに油を薄く塗って拭き取る
- 手入れの方法は、まず自分の焚き火台の取扱説明書を確かめる
手入れというと大がかりに聞こえるけれど、実際は灰を払って、拭いて、乾かすだけの小さな作業だ。
道具は買って終わりではなく、しまい方まで含めて付き合っていくものだと僕は思う。
焚き火台の下に敷くシートの選び方は焚き火シートの選び方に、魚を焼いたあとの道具の臭いの話はクーラーボックスの臭いの取り方に書いた。
