2026.09.23 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット59,693 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

訪問者数にいちばん多く数えられているのは、自分かもしれない。解析が数えているのは人ではない

アクセス解析の訪問者数は、人の数ではなく、印の付いたブラウザの数だ。
自分の確認や機械の巡回も混ざるので、数字の見方を三つ変えておきたい。

自分のサイトのアクセス解析を眺めていると、平日の決まった時間帯にだけ、訪問がひとつ立っていることがある。
曜日も時間帯もきれいに揃っていて、誰かが習慣で見に来てくれているみたいに見える。

サイトを作っている人なら、その正体が自分だった、ということは珍しくないと思う。
記事を書き終えて、表示の確認に自分のサイトを開いている時間そのものだ。

数えてもらっているつもりでも、機械が何を数えているのかは、意外と知られていない。

数えているのは人ではなく、ブラウザに置いた小さな印

アクセス解析は、訪ねてきた人の顔を見ているわけではない。
ページが開かれたとき、そのブラウザの中に小さな印をひとつ置く。
次に同じブラウザが来たとき、その印が残っていれば「さっきの人がまた来た」、無ければ「初めての人が来た」と判断する。

やっていることはそれだけで、とても素朴な仕組みだ。
素朴なぶん、人間の感覚とはずれる。

同じ人が、スマホとパソコンで一回ずつ見れば二人になる。
ブラウザの履歴を消せば印も消えるので、同じ日のうちに何度でも新しい人になれる。
家族が一台のパソコンを交代で使っていれば、何人いても一人として数えられる。

つまり画面に出ている「訪問者数」は、人の数ではなくて、印の付いたブラウザの数だ。
そう言い換えるだけで、数字との距離が急に近くなる。

「1回の訪問」も、決まりごとで区切られている

もうひとつ勘違いしやすいのが、訪問の区切り方だ。
ページを閉じたら1回が終わる、と思い込みがちだ。

実際には、閉じたかどうかを機械は知らない。
そのかわり「一定の時間、何も操作がなかったら、そこでいったん区切る」という決まりで数えている。
よく使われている既定値は三十分だ。

記事を開いたまま昼ごはんを食べに出て、戻ってきて続きを読んだら、それは二回になる。

だから「一人あたり何回来たか」という数字は、来た回数というより、機械が決めた区切りの数だ。
そこを知らずに前の月と比べて、増えた減ったと騒ぐのは少しもったいない。

いちばん熱心に通っているのは、自分かもしれない

冒頭の話に戻る。
自分の見た回数が混ざるのは、作っている人間にとっては避けようがない。
書いて、直して、表示を確かめる。
その全部が訪問として記録される。

これを外す仕組みは、たいていの解析ツールに用意されている。
自分の回線に割り当てられた番号を登録しておくと、そこから来た分は数えない、という設定だ。

ただし、これには落とし穴がある。
計測の部分を直したときに、自分でページを開いて動作を確かめても、当然ながら一件も記録されない。
直したはずなのに数字が動かないので、直し方を間違えたのかと疑ってしまう。

外す設定は入れておいたほうがいい。
ただし「自分は数えられていない」ということを、確認する側の自分も覚えておかないといけない。

人でないものも、混ざって数えられている

訪ねてくるのは人だけではない。
検索エンジンの巡回役をはじめとして、機械が見にくる分がかなりある。
これはクローラーという司書の話で書いた、あの手の相手だ。

よく知られた巡回役は、解析の側であらかじめ除いてくれる。
ただ、除かれるのは名前が知られているものだけで、それ以外は素通りする。
最近は人のふりをして見にくるものも普通にいる。

数字が一日だけ跳ね上がっていたら、まず疑うのはそこだ。
同じページばかりを短い間隔で何十回も開いている記録が並んでいたら、人ではないと見当がつく。

数字の見方を、三つ変えておく

ひとつめ。
合計より、変化の向きを見る。
中身が「印の付いたブラウザの数」である以上、実際の人数として正しい保証はどこにもない。
同じ数え方で測り続けているぶん、増えているか減っているかだけは信用できる。

ふたつめ。
数え始める前に、外すものを先に決める。
自分の分を後から引き算するのは難しい。
先に決めておかないと、その期間の数字はずっと使えないままになる。

みっつめ。
日ではなく週で見る。
一日単位だと、自分の作業や機械の巡回みたいな小さいものに簡単に振り回される。

数字が読めるようになるというより、その数字が何を数えているのかを知る、というほうが近いと思う。
見ているのは人ではない。
ブラウザに置いた印を数えた結果を、人だと思って読んでいるだけなのだ。

まる子パパ

まる子パパ

会社員。受託開発のエンジニアを15年以上続けていて、その前は寿司職人・長距離運転手・農業。 技術ブログは、キャンプの合間に踏んだバグと、AI・Web開発の運用の失敗を書いています。 このサイト自体が、開発に携わっているCMS「コンテナ」の稼働中の実例です。 このサイトについて / 小さな自動化の相談

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