2026.09.23 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット59,693 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

検索結果の続きを見るのに、ログインを求められた。CAPTCHAですらなかった

Googleが、検索している人に「人間だと確かめるためにログインしてくれ」と出すテストを始めたらしい。
確かめる相手が機械から人そのものへ移った気がして、少し落ち着かない。

朝いちばんに検索まわりのニュースを流し読みしていて、短い記事で手が止まった。
検索結果を見ていた人が、ページを進めた先で「ログインしてください」と言われたという。
ボットよけの画像を選ばされる、あれではない。
ログインだ。

何があったのか

2026年8月3日、Search Engine Roundtable が「Google Search Testing Sign In To Verify Searches Are Human」という記事を出した。
Google の検索結果をめくっていくと、ある時点から先が表示されなくなり、こう出るという。
「Sign in to verify you're a human and see more results.」
人間であることを確かめるためにログインしてください、そうすれば続きの結果が見られます、という意味だ。

見つけたのは Kamlesh Shukla 氏で、X にこう書いている。
Chrome のシークレットモードで検索していて、最初の数ページより先へ進んだところで「Sign in to continue」と聞かれるようになった、以前はこうではなかった、と。

記事を書いた Barry Schwartz 氏自身は、検索語もブラウザも変えて何度も試したが再現できていない。
いまのところ、ごく限られた範囲で回しているテストだと見るのが妥当だと思う。

これまで Google が相手を機械ではないかと疑ったときに出してきたのは CAPTCHA だった。
「ご利用のコンピュータ ネットワークから通常以上のトラフィックが検出されました」という、あの画面だ。
何年も使われてきたやり方で、いまも公式のヘルプに手順が残っている。
今回はそこがログインに変わっている。

僕がひっかかったところ

ひとつめ。
CAPTCHA とログインでは、渡すものが違う。
ゆがんだ文字や信号機の写真を選ばされるのは面倒だけれど、あれで渡しているのは「いま操作しているのが人間だ」という事実だけだ。
ログインは違う。
誰なのかを渡すことになる。
同じ人間の証明でも、支払う通貨が匿名性に変わっている。

ふたつめ。
壁が立つ場所が気になった。
報告されているのは1ページ目ではなく、何ページか進んだ先だ。
うちみたいな小さいサイトが検索から拾われるのは、たいてい1ページ目ではない。
奥のページはもともと流入が薄いところで、そこにもう一段ハードルが増える。
順位が下がるという話ではないけれど、奥に置かれた記事の価値がまた少し削られる方向ではある。

みっつめ。
これは Google のほうも困っている、という話でもあると思う。
少し前にここで、自分のサイトを見にきている相手の半分以上がもう人間ではないらしい、と書いた。
同じことが検索する側でも起きていて、自動でめくっていくアクセスに結果を持っていかれるのが無視できなくなってきた、ということだろう。
規模はまるで違うのに、悩んでいる中身は同じだった。

で、僕はどうするか

まず、慌てて何かを変えることはしない。
報告した本人以外が再現できていないテストで、このまま消える可能性のほうが高い。
ただ、向いている方向だけは覚えておく。

ひとつは、検索の奥のページを当てにしないこと。
1ページ目に入れない記事は、検索以外の入口を自分で作るしかない。
関連する記事へつなぐ線、地図やスポットの一覧から記事へ落とす線、読んだ人がそのまま次を開ける並び。
うちはここ数週間それをずっと足していて、たぶんこの作業のほうが順位を追いかけるより長持ちする。

もうひとつは、自分のサイトで同じことをやらない、という決めごと。
問い合わせフォームのように、どうしても相手が人間かどうか確かめたい場所はある。
それでも、名乗らないと読めないページは作らない。
読むだけの人が、名前も渡さずに来て帰れること。
個人でサイトをやっている側に残っている数少ない良さは、たぶんそこだと思っている。

出典

まる子パパ

まる子パパ

会社員。受託開発のエンジニアで、その前は寿司職人・長距離運転手・農業。 技術ブログは、キャンプの合間に踏んだバグと、AI・Web開発の運用の失敗を書いています。 このサイト自体が、開発に携わっているCMS「コンテナ」の稼働中の実例です。 このサイトについて

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