AIの電気代は、いずれ僕らの電気代になる

2035年にアメリカの電力の2割がデータセンター向けになるという試算が出た。
電源の話ばかりしているサイトとして、放っておけない数字だった。

うちのサイトは、ポータブル電源の話ばかり書いている。
電気をどう持ち運ぶかを考えるのが好きだからだ。
その延長で、こういう数字が目に留まった。

2035年に、アメリカの電力の2割

2026年7月に出た調査で、アメリカのデータセンターが使う電力が、2035年には国全体のおよそ20%を占めるという見通しが示された。
いまはおよそ5.9%だという。
2030年の時点でも12%と見積もられていて、そこから一段上がる形だ。

必要になる電力は2035年で194ギガワット。
同じ調査の前回(前年12月)の予測から83%も引き上げられた。
AI向けの施設の建設予定が、それだけ短期間で積み上がったということらしい。

供給が追いつかない見通しも書かれている。
発電の増設を織り込んでも、2035年に19ギガワットほど足りなくなるという計算だ。
データセンターが集まっている州では、比率はもっと高くなる。

便利になった実感には、請求書がついてくる

僕がAIに調べ物を頼むとき、頭のどこかで「無料に近い」と思っている。
実際には、遠くのどこかで機械が回って、電気を使って、熱を出している。
その費用を誰が払うのかという話が、そろそろ回ってきているだけなのだと思う。

アメリカの話だから関係ない、とは言いにくい。
電気が足りないという状況そのものは、どこでも同じ形で家庭に降りてくる。
うちのキャンプ道具の中で、いちばん高い買い物はポータブル電源だ。
その値段も、電池の材料と電気の値段で動く。

それでも僕は、電気の使い方を考えるのが好きだ

暗い話に寄せたいわけではない。
むしろ、この話題が身近になるのは悪くないと思っている。

キャンプで電源を使っていると、残量を見ながら順番を決める癖がつく。
冷やすのが先か、湯を沸かすのが先か。
有限だと分かっている場所では、人は自然と考えるようになる。

都市の電気は蛇口をひねれば出てくるので、そこを考えなくていい作りになっていた。
その前提が揺らいでいるのなら、キャンプ場で身につけた考え方は案外役に立つのかもしれない。
そう思うと、この数字も少しだけ受け止めやすくなる。

出典

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