blog.example.com と example.com/blog は、何が違うのか。分けてみて分かったこと
サイトの中に別ジャンルの読み物を増やすとき、置き場所で少し悩んだ。
住所の形が違うだけに見えて、検索エンジンからの見え方はけっこう違った。
自分のサイトに、本業とは少し離れた読み物を増やしたくなった。
置き場所は二つ考えられる。
いまのサイトの下に example.com/column/ として作るか、column.example.com という別の住所を用意するか。
見た目はただの表記違いに見える。
ところが調べていくと、検索エンジンから見た距離感がまるで違うと分かった。
サブディレクトリは同じ家の一室、サブドメインは隣の家
例えるなら example.com/column/ は、同じ家の中に部屋をひとつ増やすようなものだ。
玄関も表札も同じで、住んでいる人も同じだと見なされる。
対して column.example.com は、同じ敷地に建てた別棟に近い。
表札の名字は同じでも、玄関が別になる。
検索エンジンはこれを、原則として別のサイトとして扱う。
別の家になると、評価が持ち越されない
ここが実務でいちばん効いてくる。
本体のサイトが何年もかけて積み上げてきた検索の信用は、サブドメインには自動では引き継がれない。
新しく建てた別棟は、また一から名前を覚えてもらうところから始まる。
逆の見方もできる。
本体と関係の薄い話題を同じ家に置き続けると、家全体のテーマがぼやけていく。
別棟に分けておけば、本体は本体の専門性を保てる。
分けると、地味な作業が増える
実際に分けてみて、思っていたより面倒だったのは周辺の作業のほうだった。
サイトマップは別に用意しないと、新しい住所のページを見つけてもらえない。
Search Console も別のプロパティとして登録し直しになる。
アクセス解析も、どちらの住所で見られたのかを区別できるようにしておかないと、数字が混ざって読めなくなる。
元の住所に置いていたページには、引っ越したことを伝える必要もある。
転送を設定して、正式な住所はこちらですという宣言(canonical)も新しいほうへ向ける。
この一手間を飛ばすと、同じ内容が二つの住所に存在する状態になってしまう。
ではどちらを選ぶか
僕の中の目安はわりと単純だ。
本体の話題と地続きなら、同じ家の中に置く。
読者層もテーマも別なら、別棟にする。
迷ったら同じ家に置くほうが無難だと思う。
別棟は育てる手間が増えるぶん、分ける理由がはっきりしているときだけ選びたい。
住所の付け方ひとつで、検索エンジンからの見え方が変わる。
ドメインは思っていたよりずっと、意味を持った看板だった。