画像を探す場所が、画像を作る場所になった。写真を載せて25年目の分かれ道

検索結果の中で画像が作られるようになる。
現地で撮った写真でしか人が来ないうちのサイトは、どうなるのか考えた。

画像検索が今年で25年になるらしい。
その節目にGoogleが出した発表を読んで、素直に「そうなるか」と思ったのと、少し身構えたのが同時だった。

うちのサイトは、現地で撮った写真がかなりの割合で入口になっている。
だからこの話は、遠くの業界ニュースではなかった。

何があったのか

2026年7月14日、Googleが画像検索25周年に合わせて二つの変更を発表した。
書いたのは検索部門のエンジニアリング責任者で、公式ブログに載っている。

一つめは、検索結果の上に出るAIの要約、いわゆるAI Overviewsの中で画像を生成できるようになること。
使われるのは同社の最新の画像生成モデルで、社内でNano Bananaと呼ばれているものだ。
文章で頼むと、その場で新しい画像が作られる。

提供は今後数週間かけて、まず英語から。
対象は、AIモードでの画像生成にすでに対応している地域すべてとされている。

二つめは、画像検索そのものの入口が変わること。
これまでの検索欄だけの画面から、Web上の画像が並ぶ一覧に変わる。
その並びはリアルタイムで更新され、見ている人の関心に合わせて調整される。
保存した画像のまとまりは、一覧の上にタブとして出る。
こちらは米国のデスクトップ、英語から順に広がっていく。

25年の並びを見ると、流れははっきりしている。
2009年に似た画像、2011年に画像から検索、2018年にカメラをかざす仕組み、2022年に画像と言葉を混ぜた検索。
探す手段が増え続けたところに、今年「作る」が入った。

僕がひっかかったところ

まず、画像検索の役割が変わることだ。

これまで画像検索は、誰かが撮ってどこかに置いた写真を探す場所だった。
探された側には、クリックされて自分のページに人が来るという見返りがあった。
そのやりとりの上に、写真を載せるという行為が成り立っていた。

頼めば作ってもらえるなら、その往復は要らなくなる。
焚き火の雰囲気の絵が欲しいだけの人は、もう誰のページにも来ない。
それは僕にとって痛いことではあるけれど、責められる話でもないと思う。
その人が欲しかったのは僕の写真ではなく、焚き火の絵だった。

二つめは、まだ英語からという但し書きの読み方だ。

「日本語はまだ」を「うちには関係ない」と読むのは、この二年で何度も外してきた。
AIの要約も、画面の作りが変わる話も、たいてい半年から一年で回ってきた。
来るものとして考えたほうが、あとで慌てない。

三つめが、たぶんいちばん大きい。
新しい画像検索の入口が、関心に合わせて調整される流れる一覧になるという点だ。

これは検索というより、SNSを開いたときの見え方に近い。
言葉を打ち込む前に、見るものがもう決まっている。
検索は「探しにいく」動作だったけれど、こうなると「流れてくる」ものになる。
個人でサイトをやっている側からすると、狙いを定める先が消えるようで落ち着かない。

で、僕はどうするか

結局のところ、生成では出せないものに寄せるしかない。
それを具体的に三つに落とした。

一つ、写真に日付と場所と条件を書く。
いつ撮ったのか、どこなのか、天気はどうで、時間は何時ごろか。
作られた絵にはこれが付けられない。
「本当にそこで撮った」ことだけが、こちらに残る強みになる。

二つ、同じ場所を撮り続ける。
去年の同じ週と今年の同じ週。
雨の日と晴れの日。
一枚の絵では代わりにならないものは、たいてい時間の積み上げでできている。

三つ、写真の説明文を、飾りではなく証拠として書く。
画像に付ける代替のテキストも、周りの文章も、これまでは「見えない人のため」と「検索のため」に書いていた。
そこに「これは実物だと示すため」という役目が足された気がしている。

あとは数字を分けて見ることにした。
Search Consoleは画像検索からの流入を分けて出せるので、そこだけ別に並べて記録を始めた。
落ちるなら、いつ落ちたのかを自分の手元に残しておきたい。

探す道具が便利になるたびに、探される側の取り分は減っていく。
25年ぶんの機能追加の一覧を眺めながら、そのことを思っていた。
それでも、僕が撮った写真がその場所に一度あったという事実だけは、誰にも作れない。

出典

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