大手メディアがGoogleを遮断するか悩んでいる。個人サイトはどうするか
「出さない」というカードを持てるかどうかが、そのまま立場の差になっている。
うちが持てるのは、たぶん別のカードだ。
大手のニュースサイトが、Google のクローラーを締め出すかどうか本気で悩んでいるらしい。
検索から人が来なくなったからだ。
うちのような個人サイトからすると遠い世界の話に見えるけれど、読んでいるうちに他人事ではなくなった。
減り方が、思っていたより激しい
Reddit や USA Today、Politico、Reuters といったところが、Google のクローラーを遮断する選択肢を検討していると報じられている。
Semrush のデータでは、USA Today の米国からのオーガニック流入は2025年6月からの1年でほぼ半分になった。
Politico は23%減、CNN は25%前後の減少、Business Insider にいたっては85%を超える落ち込みだという。
理由として名前が挙がっているのが、検索結果の上に出るAIの要約だ。
記事は読まれている。
ただし読んでいるのは要約を作る側で、答えが要約の中で完結してしまうと、そのサイトまで人は降りてこない。
USA Today を持つ Gannett の CEO は「態度を示すときだ」と発言している。
Reddit は2024年に Alphabet と年6,000万ドル規模のデータ提供契約を結んでいたが、こちらも見直しを検討していると伝えられた。
うちが遮断しても、誰も困らない
ここが個人サイトのつらいところで、僕が明日から Google を締め出しても、交渉にはならない。
困るのはうちだけだ。
大手が持っているのは「出さない」というカードで、そのカードを持てるかどうかが、そのまま立場の差になっている。
それでも、この話を読んで背筋が伸びた部分がある。
検索から来る人が減るのは、大手だけの現象ではないということだ。
順位を上げる努力をしていても、そもそも検索結果をクリックする人が減っていくなら、上がった順位の価値も下がっていく。
入口を一本にしないこと
僕がいま考えているのは、対抗策というより逃げ道の確保に近い。
検索以外から来てもらう道を、細くてもいいから複数持っておくこと。
うちの場合はSNSからの流入がそれにあたる。
写真を出して、そこから読みに来てもらう。
数は多くないけれど、Google の気分に左右されない分だけ安心感がある。
もう一つは、サイトの名前で検索してもらえるようになること。
これは時間がかかるし、近道もない。
ただ、名前で来てくれる人は要約に奪われない。
遠回りに見えて、いちばん効く投資なんじゃないかと最近は思っている。