プログラミングは料理に似ている、という説を僕は信じている
レシピ通りに作れば、誰が作っても同じ味になる。
エラーは失敗の証拠ではなく、台所からの伝言です。
プログラミングと聞くと、黒い画面に緑の文字が流れる映画の場面を思い浮かべる人が多いと思います。
実際にやっていることは、あれよりずっと家庭的です。
僕の実感でいちばん近いのは、料理。
プログラムはレシピです。
材料を用意して、順番に手を加えて、皿に盛る。
コンピュータはこのレシピを、一行も飛ばさず、書いてある通りにしか作らない律儀な料理人です。
律儀すぎる料理人
困るのは「塩少々」が通じないところで、「塩を1.5グラム」と書かないと動きません。
そのかわり、一度レシピが完成すれば、何万回作っても同じ味が出ます。
手を抜かないし、疲れもしない。
人間なら察してくれる曖昧さを、ぜんぶ言葉にする必要がある。
プログラミングの難しさの正体は、暗号めいた見た目ではなくて、この察してくれなさだと思っています。
エラーという伝言
書いたプログラムが動かないと、エラーという赤い文字が出ます。
最初は怒られている気分になりますが、あれは台所からの伝言です。
「塩が見つかりません」「3行目の手順が読めません」と、困っている場所を教えてくれている。
エラーが出ない失敗のほうがよほど怖い、と分かるまでに僕は数年かかりました。
黙って変な料理を出されるより、作れませんと言ってくれるほうがずっと親切なんですよね。
始める場所
いまはブラウザさえあれば、何も買わずに試せます。
F12キーで開く開発者ツールのConsoleという欄に、1 + 1 と打ってEnterを押す。
2が返ってきたら、それがもう最初のプログラムです。
拍子抜けするくらい小さく始めていい。