最後に残った手入力の数字を、実績で置き換えた
「山口88、島根85、沖縄45」。県ごとの保守度は、私が手で置いた数字だった。
体感としては合っているが、根拠が書けない。
県ごとの支持を実際の選挙結果から作り直したあとも、手で置いた数字が3つ残っていた。都市度、改革系の浸透度、そして保守度だ。
都市度は区割りから割り出せた(1市区町村あたりの有権者数が人口密度の代わりになる)。残ったのが保守度だった。
「山口88、島根85、鳥取82、福井80」。上位を眺めると、体感としては合っている。
だが、なぜ山口が88で島根が85なのかと聞かれたら、答えられない。私がそう置いただけだ。
政党の立ち位置を、票で重みづける
各党には「立ち位置」の数値が入っている。経済・社会・対外の3軸で、たとえば社会軸なら自民が-50(保守)、共産が+70(リベラル)といった具合だ。
これと県ごとの得票率を掛け合わせれば、その県の平均的な立ち位置が出る。保守的な党に票が集まる県ほど、保守寄りの数字になる。
政党の立ち位置そのものはゲーム側の設定値なので、完全に客観的とは言えない。
それでも、県ごとに47個の数字を手で決めるより、「どの党にどれだけ票が入ったか」という実績を1枚通したほうが筋が通る。少なくとも、どうやって出した数字かを説明できる。
計算して出てきた並びは、手で置いたものとは少し違った。
上位が富山・山口・石川・福井。北陸が固まって上に来た。手で置いたときには富山は上位に入れていなかったが、実際の得票を見れば北陸は自民が非常に強い。
下位は京都・沖縄・大阪・長野。京都が最下位なのは共産が強いからで、長野が入ったのは立憲が強いから。どれも数字を追った結果で、私の印象ではない。
平均を動かすと、全党の支持率が動く
そのまま入れて、支持率を測って青くなった。民自党の全国支持率が0.74ポイント下がっていた。
理由はすぐ分かった。保守度は支持率の計算式に直接かかっている。県ごとの値を入れ替えた結果、全国の平均が62.7から59.5に下がり、保守的な党の支持がまるごと目減りしていた。
これは前にも通った道だった。過去の選挙結果を取り込んだとき、「地域の分布だけを実績に、全国の力関係はゲームの設定のまま」という切り分けを決めている。
同じ原則をここにも適用した。実績から作った値を、全国平均が元のままになるよう全体をずらす。県と県の差は実績のもの、全国の平均は据え置き。
ずらしたあとに測り直したら、民自党は27.44%。変更前が27.45%だったので、実質そのままだ。
狙いどおり、地域の中身だけが入れ替わった。
効くのは、あなたが党を作ったときだけ
正直に書いておくと、この改修で変わる場面は多くない。
既存の政党の強弱は、県ごとの地域係数(過去13回の実績から作ったもの)が担っている。保守度が出番を持つのは、実績を持たない政党——つまりプレイヤーが立ち上げた新党の支持を組み立てるときだけだ。
それでも意味はあった。保守寄りの新党を作って測ってみると、富山1区で12.45%、京都1区で6.73%。倍近い差がつく。
自分の党をどこで立ち上げるか、という判断が、実際の政治的な地形の上で行われるようになった。
これで、県ごとの数字で手入力のまま残っているのは「改革系地域政党の浸透度」ひとつになった。
こちらは維新の地域係数がほぼ同じ仕事をしているので、置き換えても得るものが少ない。手を止めるべき場所も、決めておいたほうがいい。
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