22歳から働いても、国民年金は満額にならない

人生モードの最後に年金額を計算するようにした。
テストを流したら、老齢基礎年金がどうしても満額に届かなかった。

人生モードの締めくくりに、65歳で受け取れる年金を計算することにした。
現役時代の手取りだけ見ていても、老後がどうなるかは分からない。そこまで出して初めて、選択の意味が見える気がした。

老齢基礎年金は納付月数で決まる。40年(480か月)納めて満額847,300円。
老齢厚生年金は「平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 加入月数」。ここに現役時代の報酬が効いてくる。

456か月にしかならない

実装してテストを流したら、22歳で就職して60歳まで働き続けたケースでも、老齢基礎年金が満額にならなかった。
納付月数を見ると456か月。480か月に24か月足りない。

バグを疑って計算を追ったが、数字は正しかった。
国民年金の加入義務は20歳からで、22歳で就職するなら、その間の2年間は学生だ。
学生納付特例を使えば保険料を払わなくて済むが、追納しなければ年金額には反映されない。

24か月ぶんの差は、年額にして約42,000円。20年受け取れば84万円になる。
学生時代のことなど、たいていの人は忘れている。私も忘れていた。

これは消すべきバグではなく、見せるべき事実だった。
結果画面に「納付は456か月。満額の480か月まで24か月足りないので、老齢基礎年金は満額になりませんでした」と、理由まで書いて出すことにした。

2階建ての差が、想像より大きかった

4つの進路でテストを流して、年金額を並べてみた。

  • 会社員を38年続けた場合 年162万円(1階61万+2階101万)
  • 早くに独立した場合   年80万円(1階80万+2階なし)

倍以上違う。月額にすると13.5万円と6.7万円だ。

独立したケースのほうが1階部分は多い。会社員は60歳で厚生年金が終わるが、第1号被保険者は60歳まで国民年金を納め続けるからだ。
それでも合計では大きく負ける。2階部分が丸ごと無いというのは、そういうことだった。

独立を検討するとき、目先の手取りは計算しても、老後の年金まで数えている人は少ないと思う。
このモードで独立を選ぶと、その場では手取りが増える。差が出るのは30年後だ。

払った額と、戻る額を並べた

最後に、現役時代に払った社会保険料の総額と、90歳まで受け取る年金の総額を並べて表示することにした。

会社員のケースだと、払った社会保険料が約4,300万円、90歳まで受け取る年金が約3,000万円。
数字だけ見れば足が出ているが、社会保険料には医療も介護も雇用保険も含まれている。年金だけと比べるのはフェアではない。

それでも並べて出すことにしたのは、この2つを同じ画面で見る機会がほとんど無いからだ。
判断はプレイヤーがすればいい。数字だけ、正確に出しておきたかった。

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