総理大臣になった。それで、この人はどうなるのか
党首として議席を守り、指名を制した。
2.5年後、支持率7%で総辞職した。
「自分自身が総理大臣になった場合は、総理大臣モードが始まるようにしたい」
これも依頼の一つだった。
候補者モードは、1つの選挙区を自分自身として戦うモードだ。当選を重ね、党内で影響力を積み、派閥に入り、党首選を制す——ここまでは前回作った。
その先が無かった。党首になっても、次の選挙が来るだけだった。
道はもう繋がっていた
作りはじめて気づいたのは、必要な部品がほとんど揃っていたことだった。
政権運営のモード(連立、四半期ごとの法案、内閣支持率、不信任、解散)は、選対本部モード用に既にある。
首班指名は今回作った。党首になる仕組みも前回作った。
足りなかったのは、それらを1本に繋ぐ線だけだった。
総選挙の結果画面で、当選していて、しかも党首なら、「首班指名選挙へ」というボタンを出す。
票に書かれるのは自分の名前になり、制すれば政権運営の画面がそのまま総理大臣モードになる。
この「繋ぐだけ」で済んだのは、たまたまではないと思う。政権運営を作ったとき、内閣の状態を党のIDだけで持たせて、人物に結び付けなかった。そのおかげで、あとから人を差し込めた。
総理を辞めたあと、その人には何が残るのか
設計でいちばん考えたのはここだった。
政権運営は「内閣」の物語で、支持率や法案の成否を扱う。だが候補者モードで自分が総理になった場合、その時間は自分の任期そのものでもある。総理を辞めれば、また一人の議員として次の選挙に立つ。
だから、政権の一部始終を政治家個人のパラメータに翻訳して返すことにした。
- 知名度・党内影響力・資金力が大きく伸びる(総理は毎日ニュースに出る。1年で知名度が9ほど)
- 健康が削られ、疑惑を抱える(24時間、あらゆる決定の責任を負う)
- 退陣時の支持率が効く。高いまま去れば党内での重みが増し、地に落ちたまま辞めれば影響力と清廉度を失う
実際に遊んでみた。当選12回、70歳、民自党の党首として総選挙に勝ち、182議席の少数与党で首班指名を制した。
2.5年後、支持率7%で総辞職。知名度+4、党内影響力-5、清廉度-4、スキャンダルリスク+7、健康-9。
数字だけ見れば、割に合わない任期だ。
それでも来歴には「内閣総理大臣として2.5年。退陣時の内閣支持率は7%だった」と残り、特性に「総理大臣経験」が付いた。この肩書きは、その後どれだけ落ちぶれても消えない。
肩書きは、辞めた瞬間に変わる
通しで遊んで1つ見つけた。総辞職したあとの出馬画面に、こう出ていた。
「山田 太郎(70歳・民自党・現職・当選12回・内閣総理大臣)」
辞めたはずなのに総理のままだ。
総辞職すれば次の総理が指名されるので、その時点で総理ではなくなる。だが党首の座はそのまま残る。肩書きだけを「党代表」に戻すのが正しい。
解散の場合は違う。解散から総選挙までのあいだ、内閣は職務を続ける(職務執行内閣)。こちらは総理のままでいい。
同じ「退陣」でも、総辞職と解散では意味が違う。1行の分岐だが、これを書き分けられるかどうかで、その画面が事実に立っているかが決まる。
一本の線になった
これで、候補者モードは端から端まで繋がった。
選挙区を選んで出馬する。公認を争う。12日間を戦う。当選する。任期を過ごし、法案を通し、派閥に入る。党内で影響力を積み、党首選に出る。総選挙で党を勝たせる。首班指名を制する。総理大臣として政権を率いる。解散する。そしてまた、自分の選挙区に帰って戦う。
途中で落選することも、区割りの改定で地盤を失うことも、任期の途中で倒れることもある。
それも含めて、政治家の一生というのはこういう形をしているのだと思う。
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