作ったものを配るのに、まず名乗れと言われる。Androidの「開いている」が2027年に変わる
スマホの話を読んでいたはずなのに、自分のサイトの行く先を考えていた。
増えたのは審査ではなく、名乗りのほうだった。
開いている場所は、開いたまま置いておかれるわけではないらしい。
スマホの話を読んでいたはずなのに、途中から自分のサイトのことを考えていた。
Androidが、認められていない作り手のアプリを入れにくくする、という話だ。
僕はアプリを作っていない。
それでも、ここに書かれている考え方のほうが気になった。
何があったのか
Googleが、Androidに「開発者確認」というしくみを入れようとしている。
アプリを配る人が誰なのかを、事前に登録させるものだ。
最初に適用されるのは2026年9月30日で、対象はブラジル、インドネシア、シンガポール、タイの四か国。
Google Play のほか、Galaxy Store、GetApps、HONOR App Market、OPPO App Market、V-Appstore、Palm Store といった参加ストアを通る配布が対象になる。
端末はAndroid 7以降の認証済みのもの。
そして2027年に、これを世界全体へ広げると書かれている。
登録には身元の証明がいる。
会社ならD-U-N-S番号、個人なら政府が出している身分証。
学生や趣味で作っている人のために、身分証も登録料もなしで最大二十台まで配れる枠も用意された。
大事なのは、Googleが確認するのは中身ではないと明言しているところだ。
誰が作ったのかを確かめるのであって、アプリの内容やどこから来たかを審査するのではない、と公式の説明に書いてある。
空港で身分証を見せるのと同じだ、という言い方をしている。
確認を通っていないアプリが入れられなくなるわけでもない。
上級者向けの手順を踏めば入れられる。
ただ、報道によれば、その手順には二十四時間の待ち時間と複数の操作が課される。
入れられるけれど、うっかりでは入らない、という置き方になっている。
僕がひっかかったところ
ひとつめは、増えたのが審査ではなく名乗りだった、というところだ。
中身を見て良し悪しを決められるほうが、たぶん反発は大きい。
誰なのかを言ってもらうだけです、という形は、断りにくい。
それでいて、名乗れない人はそこで止まる。
ふたつめは、開いている場所は開いたまま置いておかれるわけではない、ということだ。
Androidが開いているのは、そういう性質のものだからだと僕はどこかで思っていた。
実際には、その時々の判断で開けたままにされていただけだった。
判断でそうなっているものは、判断で変わる。
みっつめは、小さく作る人のための逃げ道が、例外として用意されたことだ。
二十台までなら身分証はいらない、という枠はありがたい。
ありがたいのだけれど、これは「小さいうちは見逃す」という形でもある。
もともと誰でも配れた場所が、条件つきで配れる場所に変わったということでもある。
よっつめは、これがアプリだけの話に見えないところだ。
発信する人の身元をプラットフォームが先に押さえる、という動きは前にも書いた(検索の中に「その人のページ」ができていた)。
あのときは、住所がサイトではなく人に割り当てられていることにひっかかった。
今回も向きは同じで、作ったものではなく作った人のほうが先に確認される。
で、僕はどうするか
まず、本体を自分のドメインに置き続けることは変えない。
このブログもキャンプ場のデータも、誰かの審査を通って公開しているわけではない。
そこはWebのいいところとして、まだ残っている。
そのうえで、身元を出せる状態にはしておく。
運営者が誰で、どこに連絡すれば届くのか。
名乗りを求められる流れは、たぶんもう戻らない。
求められてから慌てて用意するより、先に書いておくほうが気が楽だ。
それと、届ける道を一本に頼らない。
検索、SNS、動画、アプリ。
どれも自分では条件を決められない場所なので、どこかが締まったときに全部が止まらないようにしておく。
今回のように、締まる日付が二年先に置かれることもある。
知らせが来たときには、たいてい決まったあとだ。
アプリを作っていない僕がこの話を追いかけたのは、たぶん、開いている場所がどうやって閉じていくのかを見ておきたかったからだと思う。
いきなり閉まるわけではない。
四か国から始まって、条件つきの枠が用意されて、面倒な手順が残される。
そうやって、静かに標準の位置がずれていく。
出典
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