ヘッドライトを明るさで選んで失敗した。夜のキャンプ場で要るのは、そこじゃなかった

箱にいちばん大きく書いてある数字を信じて買った。
実際の夜に、いちばん役に立たなかった数字だった。

去年、ヘッドライトを買い替えた。
選んだ基準は明るさだった。
箱に大きく「5200ルーメン」と書いてあって、これなら間違いないと思った。

先に書いてしまうと、失敗だった。
明るすぎて、手元が見えない。

ルーメンの数字は、いちばん強いときの話

まず勘違いしていたのは、書いてある数字がずっと出るわけではないということ。
いちばん強い設定で、点けた直後の値であることが多い。
数分で落ちるものもあるし、その設定だと電池が二時間ももたないものもある。

そして実際のキャンプ場で、いちばん強い設定を使う場面はほとんどなかった。
使うのは、テントの中で荷物を探すとき。
夜に炊事場やトイレまで歩くとき。
暗くなってから片づけをするとき。
どれも、手が届く範囲が見えれば足りる。

強い光を近くに向けると、白く飛んで逆に見えなくなる。
明るくするほど、自分の影も濃くなる。
鍋の中をのぞき込んで、自分の頭の影で何も見えなかったときに、これは選び方を間違えたと思った。

いま見ているのは三つだけ

ひとつめは、光の広がり方。
遠くまで細く届くものと、近くを広く照らすものがある。
夜の山を歩くなら前者だけれど、キャンプ場でほしいのは後者だ。
足元の段差も手元の作業も、視界の下のほうにある。

商品説明で分かりにくいときは、レビューの写真を見るのが早い。
照らした先が丸く白い点になっているものはスポット寄り、ぼんやり広がっているものがワイド寄り。
数字より、この一枚のほうがあてになる。

ふたつめは、重さ。
100gを超えると、一晩つけていて首の後ろが疲れてくる。
前だけに重心があるものは、下を向いたときにずり落ちる。
僕は60g前後を目安にしている。
軽いものは電池が小さいぶん最大の明るさは控えめだけれど、そもそも最大では使わない。

みっつめは、電源の形。
充電式は軽くて扱いやすいが、切れたらその夜は終わる。
乾電池式は重いかわりに、予備を持っていれば復活する。
寒い時期は電池のもちが落ちるので、冬に使うなら予備が効くほうが安心だと思う。
いまは充電式と乾電池式の両方に対応したものを一つ持っていて、これがいちばん気楽だった。

車から充電するかどうかで持ち物が変わる話は、前に整理した

赤い光と、センサーは要るのか

赤色に切り替えられるものがある。
使わないだろうと思っていたけれど、これは思ったより出番があった。

ひとつは、テントの中。
白い光だと、隣で寝ている人が起きる。
もうひとつは、人とすれ違うとき。
暗い中で白い光を顔に当てると、相手はしばらく何も見えなくなる。

センサーに手をかざすと点くものもある。
便利は便利だが、荷物の出し入れをしていると勝手に点いたり消えたりする。
機能を切れる機種を選んだほうがいい、というのが使ってみた感想だ。

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いまは、明るい一つより軽い二つ

結局いま持っているのは、軽いものが二つ。
ひとつは自分の頭に。
もうひとつは家族に渡すか、テントの中に吊るしておく。

ヘッドライトは、頭から外して吊るしても使える。
真上から照らすと影が出にくいので、調理のときはこの使い方のほうが多い。
ランタンを買い足す前に、まずこれを試してみてほしい。

ひとつだけ気をつけていることがあって、頭に着けたまま人と話さない。
悪気なく相手の目を照らし続けることになる。
何度かやってしまってから、話すときは手で下に向ける癖がついた。

ほかの調理まわり・電源まわりの道具はこちらにまとめてある。

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