2026.09.23 泊まれる場所4,223 立ち寄りスポット59,693 営業中を確認したキャンプ場1,005 note を読む

サンシェードを付けても車内は涼しくならない。JAFのデータで分かる使い方

日陰のない駐車場に停めるとき、フロントガラスにシェードを立てて安心しがちだ。
JAFのデータを見ると、下がっているのは車内の空気の温度ではなかった。

シェードを立てて停めたのに、買い物から戻ってドアを開けると熱気が固まりになって出てくる。
ハンドルは触れないし、車内はサウナのまま。
そういう場面はよくあると思う。
意味がないのだろうかと思って調べると、JAFが車内の温度を試験したデータが出てきた。
読むと、シェードの使い方を勘違いしやすいのだと分かる。

JAFの試験では、対策なし57度・シェードあり50度

JAFのユーザーテスト(2012年8月・外気温35度・エンジン停止)の数字はこうだ。
何も対策していない黒い車で、車内の最高温度が57度、ダッシュボードの表面が79度。
白い車は車内52度、ダッシュボード74度。
サンシェードを付けた車は、車内50度、ダッシュボード52度。
窓を3cm開けておいた車は、車内45度。
エアコンをつけたままなら27度。
つまりシェードを立てても、車内の空気は50度ある。
涼しくなったと感じられる温度ではない。
JAF自身も、シェードだけでは人も動物も耐えられない温度のままだと書いている。
エンジンを止めて15分で危険な水準に達するとも書いてあるので、短時間でも人や犬を置いていく判断は無しだ。

効いていたのは、空気ではなく表面だった

数字をもう一度見てほしい。
ダッシュボードの表面は79度から52度まで、27度も下がっている。
車内の空気は7度しか変わらないのに、直射日光が当たる面だけは大きく下がる。
これを見ると、シェードは「涼しくする道具」ではなく「焼けるのを防ぐ道具」だと思う。
ハンドルが持てないほど熱くならない。
シートベルトの金具で火傷しない。
ダッシュボードの樹脂が反らない。
置き忘れたスマホやライターが、いちばん熱い場所に転がっていない。
そう考えると、立てる価値は十分にある。

涼しくしたいなら、順番がある

戻ってきてから涼しくするには、空気を入れ替えるほうが早い。
順番は三つだ。

一つめ。乗る前に、助手席側の窓を全部開けて、運転席のドアを何回かあおぐ。
中の熱い空気を外に押し出す作業で、これをやるかやらないかで最初の一分がまるで違う。

二つめ。走り出しは外気導入で、窓も少し開けたまま。
熱を吐き出しきってから窓を閉め、内気循環に切り替える。
最初から内気循環にすると、車内の熱い空気をぐるぐる回すだけになる。

三つめ。停める向きを選ぶ。
日陰があるなら少し歩いてでもそこに停めるし、無ければフロントガラスが太陽に正面から向かない向きにする。
午後に戻る予定なら、西日がどちらから来るかも考える。
道具より先に効くのは、たいてい停め方のほうだ。

選ぶときに見るところ

フロントは傘型が扱いやすい。
畳んで後ろに投げておけるので、面倒がらずに毎回立てられる。
板状のものは断熱材が入っていて性能は上だけれど、しまう場所を決めておかないと結局使わなくなる。
側面と後ろは、吸盤やマグネットで留めるメッシュのものが便利だ。
走行中に後席の日除けになって、停まってからは目隠しにもなる。
車中泊をするなら、窓を開けられる状態にしておきたい。
さっきの数字でも、窓を3cm開けた車がいちばん低かった。
虫を入れずに開けるには、窓にかぶせる網戸のようなものが要る。
前席用とスライドドア用があると、夏の夜も窓を開けたまま過ごせる。

シェードは涼しくする道具ではない。
焼けるのを防いで、そのあと涼しくしやすくするための下ごしらえだと思っている。

データの出典:JAF ユーザーテスト「真夏の車内温度」

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