AI動画の会社の売上が、1年で35倍になっていた。有名人の名前より、その数字にひっかかった
AI動画生成の会社が、1年前に2000万ドルだった年間売上を、7億ドルまで伸ばしていた。
有名人が使っているという見出しより、この伸び方のほうが引っかかった。
AI動画生成のHiggsfieldという会社が、大型の資金調達をしたというニュースを読んだ。
見出しには、有名なミュージシャンや俳優が使っている、という書き方が目立っていた。
僕がひっかかったのは、そこではなかった。
何があったのか
Higgsfieldは、動画や画像を生成するAIプラットフォームで、2025年に創業した会社。
今回、Goldman SachsやIntelなどから4億ドルを調達し、評価額は54億ドルになった。
8ヶ月ほど前の評価額13億ドルから、4倍以上に上がったことになる。
ユーザー数は1500万人を超えていて、その中にはミュージシャンや俳優も含まれていると報じられている。
ただし、それより目を引いたのは売上の数字だった。
年換算の売上が、1年前の約2000万ドルから、直近では7億ドルまで伸びている。
1年で35倍という伸び方だ。
僕がひっかかったところ
ひっかかったのは、有名人の名前ではなく、この売上の伸び方の速さだった。
1500万人という利用者の規模から考えると、著名なユーザーはごく一部のはずだ。
それでも見出しに有名人の名前が並ぶのは、話題として分かりやすいからだと思う。
実際にサービスを支えているのは、名前の出ない大多数のユーザーのほうだ。
僕のような、動画編集の専門家ではない個人が、日常的に使うようになってはじめて、この売上の規模になる。
もう一つ気になったのは、この伸び方の順番だった。
先に無料や低価格で使われる人数を大きく増やしてから、そのあとで収益化を強めていく流れは、いま多くのAIサービスで見る型だと思う。
使う側からすると、いま安く使えている理由が「まだ収益化の前段階だから」なのか「このまま続く価格なのか」は、外からは分からない。
で、僕はどうするか
うちのサイトでは、いまのところAI動画生成を使う予定はない。
それでも、いずれ使うことになったときのために、二つ決めておいた。
急成長しているサービスほど、価格が変わる前提で試す。
いま安く使えているのは、成長の途中だからかもしれない。
使い始めるときから、値上がりを見込んだ判断をしておく。
実在の人物に寄せた生成物は避ける。
有名人が使っている、という話題性の裏で、実在の人に似せた生成物をめぐる問題も同時に大きくなっている分野だと思う。
うちで使うとしても、実在の人物を模した見た目にはしない。
見出しに並ぶ有名人の名前は、話題としては分かりやすい。
それでも、そのサービスを実際に支えているのがどんな数の、どんな人たちなのかを見るほうが、自分の判断には役に立つ気がした。
出典
※運営者が個人で書いているnoteです。